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人質交渉進まず:イスラエル代表カタールから帰国
カタールで行われていた人質交渉は、イスラエルとハマスが、双方が約束を守らないと非難し合っており、再び座礁する様相にある。イスラエルの交渉団は、24日の時点で、カタールを離れ、イスラエルに戻っている。
飛び交っている情報によると、ハマスは、まず解放する人質の名簿を提出していないとか、また戦争の完全終結を要求しているとかになっている。
実際のところ、ハマス残党にとって、人質を解放した上、戦争が終わらないということは、自滅以外の何者でもない。それに応じると思う方に無理があるのではないかとも思わされる。結局のところ、イスラエル軍が、ガザで、なんとか人質を発見するしかない、ということになる。
www.timesofisrael.com/israel-accuses-hamas-of-foiling-hostage-deal-with-return-to-inflexible-stance/
ガザで続いている捜索とハマス残党との戦闘:イスラエル兵5人死亡
ガザにまだいる人質は死者も含め100人近くになる。ガザから出ているとは考えにくく、もちろん地上にはいないので、地下トンネルのどこかにいるということである。
しかし、そのトンネルは、全部で700キロあると言われている。700キロといえば、東京から岡山ぐらいの距離である。イスラエル軍が、どれほど摘発してもその場所にあたる確率は、人間的に考えれば、ほぼ不可能に近いが、諦めるわけにはいかない。
イスラエル軍は、12月20日、ガザ北部ベイトラフィアの地下に、7.5キロのトンネルを発見、破壊した。トンエンルからは、武器なども発見されていた。
23日(月)は、カンユニスのナセル病院近くへの空爆で、5人が死亡。
26日(木)はガザ地区各地へ、攻撃が行われた。朝には、ガザ中央ヌセイラトのアル・アウダ病院に近くへの攻撃を行った。
イスラエル軍によると、ここには、イスラム聖戦の拠点があったとのこと。
この攻撃で5人が死亡したが、パレスチナ側のよると、5人はジャーナリストだったと主張している。
しかし、イスラエル軍は、5人のうち4人はイスラム聖戦メンバーであり、組織のプロパガンダ普及をしていたと主張している。
The dead according to Al Quds Today. pic.twitter.com/jFUSeLSWps
— Joe Truzman (@JoeTruzman) December 26, 2024
攻撃先病院近くであったため、国際社会の間で問題になっているが、イスラエル軍は、攻撃の前には、民間人に避難を呼びかけるなど、できる限りのことはしていると言っている。
また、この日は、イスラエルに対するドローン攻撃が計画されていたとの情報から、ガザ市への攻撃も行われていた。この攻撃で、ハマス工作員3人が死亡したが、このうちの一人は、ハマスの高官だったといわれている。
さらにこの日、ガザ市の家屋にもイスラエルの空爆があり、13人が死亡。25人が負傷した。別の地区での攻撃では8人が死亡した。ここでは、地下トンネル2キロ分が発見され、破壊された。
כוחות חטיבה 401 השמידו תוואי תת-קרקעי באורך של שני קילומטרים במרחב ג׳באליה.
לכל הפרטים והתיעודים >> t.co/o3sjqaaUK3 pic.twitter.com/v16hChzKtO
— צבא ההגנה לישראל (@idfonline) December 26, 2024
こうした中、この同じ日の26日(木)ガザではイスラエル兵2人の死亡が報じられた。
午前中に、アミット・レヴィ大尉(35)が、ガザ中心部で、ホド・シュリーマン少佐(27)が、ガザ北部で殺害された。このほか、名前は上がっていないが、複数の兵士が重傷を負っていた。
このように、ガザでは各地で日夜、戦闘が続けられており、イスラエル軍にも戦死者が相次いでいる。
オリーブ山通信で最後に2人が戦死したと伝えたのは、12月19日(木)だったが、12月23日(月)に、ガザ北部ベイトハヌンで、テロリスト拠点があるとの情報で部隊が突入したところ、爆発物に当たって3人が死亡した。
死亡したのは、イーライ・ガブリエル・アテジ軍曹(22)、ネタニエル・ペサハ軍曹(21)、ヒレル・ディエナー第一軍曹(21)
悲惨・ガザ避難民:風邪や低体温で乳幼児死亡
ガザ避難民190万人は、寒い冬の中、悲惨に悲惨を重ねた状態になっている。ガザ南部の医師によると、ここ数日の間に、乳児3人が風邪で死亡した。
また、カンユニスでは、ナセル小児病棟のアフマド・アル・ファラ医師によると、25日(水)に、生後3週間の少女が低体温で死亡した。
その前の2日間にも、2人の子供が病院へ搬送されてきた時には、すでに低体温で死亡していたとのこと。
これは、私たちすべての大人への赤信号であり、1日も早く、人質が解放され、停戦にいたるべきであるとだれかがXに投稿していたとTimes of Israelは書いている。
石のひとりごと
ガザの中は、目にみえる地獄になっているようである。その中に、戦争で呼び出されたイスラエルの予備役兵たちが入っていかなければならない。死ぬこともある。生き残っても心の傷は取り返しがつかないほど大きいだろう。
イスラエルの国にとっても、これほどの人材が失われることは、あまりにも大きすぎる損失である。パレスチナ人にとっても若い次世代の若者をどんどん失っている。
今、他人事としてではなく、ダニエルのように、私たち人類は愚かであることを認め、それでも全能の主が憐れんで、この愚かすぎる殺し合いを止める道を開いてくださるように祈らなければならない。
以下は、聖書に出てくる預言者ダニエルが、イスラエルの国と民のために祈った祈りである。この方向で、その祈りが聞かれる、つまり、主がイスラエルに哀れみをほどこされる時は、ガザの子供たちにとっても希望になることと信じる。
私の神よ。耳を傾けて聞いてください。目を開いて私たちの荒れすさんださまと、あなたの御名がつけられている町をご覧ください。私たちが御前に伏して願いをささげるのは、私たちの正しい行いによるのではなく、あなたの大いなるあわれみによるのです。
主よ。聞いてください。主よ。お赦しください。主よ。心に留めて行ってください。私の神よ。あなたご自身のために遅らせないでください。あなたの町と民とには、あなたの名がつけられているからです。(ダニエル9:18-19)