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人質交渉求める全国スト「命を救出する日」突入
ネタニヤフ首相が、ガザ全域制圧を表明すると、人質家族たちとその支援者たちは、今まだガザにいる人質が殺されると危機感を表明。
政府に対し、攻撃ではなく、まずは交渉で人質を取り返すことを確保するよう要求。全国民に対し、全国にストを決行して、この訴えを支持してほしいと呼びかけていた。
そのストの日が本日8月17日(日)である。イスラエルでは、朝6時半(日本時間午後12:30)から全国でストが開始された。デモ隊は、イスラエルの旗と黄色の人質の旗を振っている。
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エルサレムからテルアビブに向かう1号線、4号線のラナナ交差点では、道路を封鎖して、デモを行っている。テルアビブではアヤロンハイウェイでも封鎖が発生している。
מפגינים הבעירו צמיגים בכביש 1, החסום לתנועה כבר יותר מחצי שעה@VeredPelman
(צילום: זכריה מנצור Zachary Manzur) t.co/YS9lQWfJ5x pic.twitter.com/lmHg214P9i— כאן חדשות (@kann_news) August 17, 2025
ガザ国境では、人質家族たちが、人質人数50に並ぶほどのテントを設営し、そこに寝て次の日のデモに突入しようとしていた。
エルサレムでは、ダーマー戦略大臣の自宅前に群衆が集まり、人質の顔写真や名前を掲げて、交渉を訴えている。
人質家族たちは、テルアビブの人質広場では、朝7時から、人質家族のスピーチや、写真展などが時間を追って行われる。夜8時からは、その近くにあるイスラエル軍本部前で、大規模ラリーが行われる。この24時間の間に、100万人が来るとの予想されている。
以下はテルアビブでの人質広場からの生中継
人質家族がステージに立つと、人々が「あなた方はひとりじゃない。私たちはあなたたちと立つ」と叫んでいる。
前夜テルアビブ人質広場ではネパール人の人質家族が涙の訴え
これに先立つ8月16日(土)には、毎週安息日明け恒例の人質解放デモがテルアビブで行われ、数千人が参加。今回は、イスラエル人の人質家族に加え、ネパール人のピピン・ジョンさんの母親と妹が参加していた。
ピピンさんの妹、プシュハ・ジョシさん(17)が、「兄はネパール人なので、どちらにも味方がいない。言語もわからない」とその計り知れない苦しみを訴えた。
また、涙ながらに、「ここに来るのに22ヶ月かかった。母にとっては息子、私にとっては兄に会いたい。解放を祈ってきたが、祈るだけでは足りない」と英語で訴えていた。
WATCH: Pushpa Joshi, sister of Nepali hostage Bipin, spoke for the first time in front of thousands at Hostage Square.
“Almost two years without a sign of life. Is he starving? Injured? Alive?"
You're so brave, Pushpa. We won't give up. We’ll keep fighting until Bipin is home. pic.twitter.com/i5CGaqBG2E
— Hen Mazzig (@HenMazzig) August 16, 2025
カタールでの交渉:ハマスは要求を緩和?ネタニヤフ首相は強硬姿勢
ドーハでは、今ハマスとイスラエルの間接交渉が、ぎりぎりながら行われている。イスラエルは、人質50人解放、ハマスの武装解除、ガザ非武装化を要求している。
しかし、Times of Israelによると、ハマスは、これまでの要求を緩和し、ウィトコフ米特使が出していた60日停戦と、10人の生存人質と18人の遺体を、段階を追って解放するという案に柔軟な態度を示しているとの情報が出ている。
ハマスは、この案を受け入れるためには、イスラエル軍がガザから完全撤退し、恒久的な停戦を約束することを要求したため、交渉は破綻となっていた。この点について、緩和すると言っていると、イスラエルのチャンネル12が伝えていたとのことである。
ネタニヤフ首相は、部分的な合意はないとの強気姿勢を継続している。今後、ネタニヤフ首相が、ハマスの緩和や国民の訴えを受けて、方針を変えるのかどうか。ネタニヤフ首相がどのような決断をするのか注目されている。
石のひとりごと
国内からの反発ほど痛いものはないだろう。しかも、問題は、人質になっている国民の命の問題なのである。
イスラエルで、取材中にネタニヤフ首相の目をみていたころ、祖国イスラエルへの執念は、半端ないものがあると感じたものである。しかし、今は心臓にメースメーカーを入れる体になり、右派議員や、ユダヤ教議員からも圧力をかけられ、その顔のシャープさが、影っているようにも見える。当然ながら疲れはあるだろう。
しかし、国内外からの非情な非難を浴びせられながらもなお、イスラエルにとって、最善の道を選び取ろうとするその意志は失われていないと思う。
何が一体正しいのかは、本当にわからない。主が、今特別に首相をささえ、今なすべきことを主から受け取って、確実にそれを実行していけるように祈る。
