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ドーハでの交渉破綻:イスラエルは戦うしかないとトランプ大統領
カタールで行われていたイスラエルとハマスの間接交渉は、60日間の停戦と、その間に、人質50人(生存者20人)のうち、生存者10人と遺体18体を返還するという条件を元に進められていた。残りの人質に関しては、この停戦の間に話し合うことになる。
しかし、ハマスに妥協する様子はなく、更なる実現不能といえるような条件を出してきたため、約3週間経っても結果を出すことができず、7月24日(木)、イスラエル代表団とアメリカの担当チームもドーハから帰国した。
実際のところ、人質を全員返してしまうことは、ハマス終焉を意味するので、結局のところ、この交渉は、ハマスに降参を迫る様なものである。

トランプ大統領は、この点を指摘。「ハマスは停戦と人質について、取引をする気がない。イスラエルは、ハマスと戦うしかない」と語った。
しかし、イスラエルとアラブ諸国は、まだ溝は埋める可能性はあると主張している。
ハマスがイスラエル軍接近時は人質殺害指示再開と警告
イスラエル軍は、これまでに、交渉で生存する人質200人を取り戻した。しかし、生存人質8人と、遺体49人は軍事作戦で奪回している。ただし、人質3人が、イスラエル軍の誤射で死亡するという悲惨なことも経験している。
こうした中、ハマスは、イスラエル軍が接近したと判断したら、人質を殺害するよう指示していたが、今年3月に、停戦と人質交換が行われた時から、この指示は棚上げになっていたとみられていた。
しかし、トランプ大統領の交渉への諦めのような宣言を受けて、ハマスは、この指示を再開したと、ロンドンのアラブア語紙が伝えた。
また、ハマスは、サウジアラビアのメディアを通じて、人質奪回に来るかもしれないイスラエルの特殊部隊などの作戦に対応する措置を講じたとも伝えている。
人質家族たちは不安を募らせている。
www.timesofisrael.com/hamas-surprised-by-trumps-claim-it-doesnt-want-truce-says-progress-made/
