中東21か国と欧州もイスラエル非難:ソマリアランド共和国独立承認問題 2025.12.28

Residents wave Somaliland flags as they gather to celebrate Israel’s recognition of Somaliland in downtown Hargeisa, December 26, 2025. (Farhan Aleli/AFP)
The economist

12月26日(金)に、突然、イスラエルが、世界で初めて、ソマリアランド共和国の独立を承認すると発表。世界を揺るがしており、明日、ソマリアの要請を受け、緊急の国連安保理で審議されることとなった。イスラエルが非難される見通しである。

ソマリアランド共和国は、1990年代から、現在に至るまで分断しているソマリアの中にある自称、共和国である。国際社会は、ソマリアの統一を目指しているので、これまで30年以上、ソマリアランド共和国の独立は、認めてこなかった。

また、ソマリアは、「アフリカの角」と呼ばれ、細い貿易路であるアデン海に突出する位置になる。

向かいのイエメンやソマリアからは、海賊が出て、通過する貿易船が被害を受けてきた地域でもある。

そのややこしいソマリランド共和国の独立をイスラエルが承認することで、イスラエルが、この地域で影響力を及ぼすことは、中東諸国にとっても、看過できないといえる。

イスラエルの声明が出ると、ソマリア、エジプト、トルコ、ヨルダン、サウジアラビア、イラン、パレスチナ自治政府も含め21の中東アラブ諸国が、「この動きは、アフリカの角、紅海の平和と安全に深刻な反響を及ぼし、国際平和と安全全体に深刻な影響を及ぼす。これはイスラエルによる国際法の全面的かつ露骨な無視を反映している」と共同声明を出した。

ただし、2021年にアブラハム合意に署名した3国、UAE、バーレーン、モロッコは、この声明に加わっていない。

www.timesofisrael.com/liveblog_entry/21-mostly-muslim-countries-sign-statement-condemning-israels-recognition-of-somaliland-abraham-accords-nations-abstain/

トランプ大統領がこの件にどう出るかが注目される中、ネタニヤフ首相は、今日、アメリカへ出発した。明日29日に、フロリダ週で、トランプ大統領と会談することになっている。

トランプ大統領は、その前日にウクライナのゼレンスキー大統領ともフロリダで会談することになっている。トランプ大統領、なんとも世界的な親分状態である。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。