中東駐留米軍とイランの対峙:シリアとイラク・フーシ派と戦闘 2024.1.20

10月7日以降、攻撃されたアメリカ軍拠点 FOXNews

中東では、特にガザでの戦闘が始まって以来、イスラエルを支持するアメリカとその軍への攻撃と圧力が高まっている。

シリアとイラクの米軍をイラン関連組織(ヒズボラ)が130回以上攻撃:米軍も反撃

シリアとイラクには、IS討伐以来、小規模ながら米軍が駐留している。

イスラエルとハマスが戦争になって以降、その米軍に対するイラン関連の地元の過激派組織(ヒズボラ)の攻撃が急増している。米ペンタゴンの情報によると、これまでにイラクの米軍に53回、シリアの米軍に77回、ドローンや、ロケット弾、ミサイルなど様々な砲撃による攻撃が行われている。米軍は適宜反撃を行っている。

昨年12月には、クリスマスの日にイラクの米軍が攻撃され、米兵3人が負傷(1人重傷)した。これを受けてバイデン大統領は、今年1月に反撃を命じ、イラン関係地点を攻撃。指導者1人と戦闘員1人含む4人が死亡した模様である。

紅海の船舶へのフーシ派と米軍の応戦続く:イエメン国内の拠点攻撃5回目

イエメンのフーシ派は、イランの傀儡で、紅海を通行する世界の輸送船を攻撃、妨害し、イスラエルがハマスを攻撃していることへの同調だとしている。

これに対し、アメリカは、18日、イエメン国内のフーシ派拠点への攻撃に踏み切っており、今回で5回目となった。米軍はまた紅海上で、フーシ派が、発射準備していた対艦ミサイル3発を発射前に爆破している。

www.bbc.com/japanese/68027230

今までで最も第三次世界大戦に近づいている:トランプ前大統領

この11月の大統領選挙で有力視されているトランプ前大統領は、インタビューで、第三次世界大戦に近づいていると思うかと聞かれ、「これまでに以上にその状況にあると思う」と答えた。

しかし、「次なる戦争は、これまでのように、戦車が撃ち合いをするような戦争ではない。」とし、第一次、第二次大戦とは比べ物にならないほど大きなものになるとの見方も語った。

一般的な考えを語っただけだとは思うが、海外メディアでは、第三次世界大戦という言葉が、けっこう聞かれるようになっていることは特記すべきではないかと思う。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。