3月8日は、世界女性デー。女性の地位向上と、女性差別払拭を目指して国際社会が連帯する日である。
これに先立つ3月4日、国連からこの問題の調査を行うべくイスラエルに派遣されていたパラミラ・パッテン特使が、昨年10月7日に、イスラエル南部地域へ侵入してきた武装ハマスが、殺人暴行を行う中で、少なくとも3地域で、女性たちに強姦と性的虐待を集団レイプするなど性的な拷問を行っていたという“合理的証拠”を認めたと、正式に発表した。
報告書は24ページにわたっており、10月7日に限らず、人質にとられている女性に対しても行われたと報告している。
パッテン氏とそのチームは、イスラエルに2.5週間滞在し、ハマス襲撃の生存者や、目撃者、釈放された人々など34人と面会。33の関係機関の代表とも面会。ハマスの攻撃の50時間にわたる映像と5000枚の写真も閲覧したという。
女性たちが強姦されてから殺害された証拠がある他、殺害された後にレイプされた女性が2人はいると報告している。
一方で、西岸地区でイスラエルの刑務所にいたパレスチナ人へのインタビューも行っていた。パレスチナ人たちは、イスラエル軍による身体検査や、強姦の脅迫を受け、品位を傷つけられたと言っていたとも報告していた。
国連が正式に認めたことを受けて、イスラエルのエルダン国連大使は、これほど残虐な行為を認めるのに5ヶ月もかかったこと、またこれまでに公聴会を一回も行わなかったとして、国連の沈黙を非難するとの声明を発表した。
イスラエルのカッツ外相は、これほどの暴力が行われたにもかかわらず、国連は今にいたるまで安保理を開催しなかったと非難した。イスラエルは特に、国連の女性問題を取り扱う部署が、この件を非難するまでに8週間もかかっていたと非難した。
この報告を受けて、アメリカとイギリス、フランスが、10月7日のこの問題について、国連安保理を緊急に招集するよう、要請を出した。
www.timesofisrael.com/us-uk-and-france-request-un-security-council-convene-on-october-7-rape-report/