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大阪万博いよいよ開幕:イスラエルはCタイプ展示
日本では、いよいよ大阪・関西万博が13日に開催となり、本日12日には、開催式が行われる。10月13日まで184日間のイベントである。
このイベントは、かかる費用が最大2350億円と言われている。批判も出ているが、期待される経済波及効果は2兆円との見込みとされている。非常に大きな賭け的イベントでもある。
万博に参加するのは158の国と地域。イスラエルも参加している。イスラエルは、世界に貢献する農業技術などハイテクでも先を行く国なので、まさに今回の大阪万博では、主要なパビリオンになってもいいぐらいである。
しかし、戦争で予算が避けないとのことで、独自パビリオンを断念し、Cタイプと呼ばれる、複数の国とスペースとシェアする展示になったと、コーヘン在日イスラエル大使は語っている。
イスラエル:過去・現在・未来を繋ぐパビリオン
今回のイスラエルの展示は、イスラエルの古代遺産と最新技術がつながっている。歴史と近代の交差点というイスラエルの特徴がテーマとなっている。
イスラエルからは、約2000年前、ハスモン王朝時代(紀元前140―37年ごろでキリストの直前の時代)のエルサレム旧市街を形成していた、本物のエルサレムストーンが届けられ、展示されている。
時代からすると、この石はイエス・キリストの時代にはすでに存在していたことになる。
この重要な歴史と同時に、今世紀になって再建されたイスラエルが、世界に向けて発進し、人類に貢献しているヘルスケア、サイバーテクノロジー、宇宙、人道支援などの分野における貢献についても紹介している。
大阪・関西万博 イスラエルパビリオンへようこそ!
イスラエルの豊かな歴史と文化、最先端の技術が融合する特別な空間へ。
革新を牽引する国の過去・現在・未来を体感しよう。
古代の歴史が最先端技術と出会う場所。
息をのむような自然が、絶品の食文化と調和する場所。… pic.twitter.com/VbUpMnLKpA— イスラエル大使館 🎗️Israel in Japan (@IsraelinJapan) March 14, 2025
エルサレムストーンの展示にパレスチナが批判
しかし、案の定、政治的な問題も浮上している。
今回展示されるエルサレムストーンは、考古学的にも証明されているエルサレム神殿があった旧市街から搬入された。その地域は、今の時代、国際的にはまだイスラエル領とは認められていない東エルサレムである。
このため、そこからの石を、万博のイスラエルの展示で展示することについて、パレスチナ側は、「占領地からの文化財輸出を禁じた国際条約に抵触する」と批判した。
これに対し、イスラエルは、この時代には、確かにイスラエル人たちの神殿があったが、まだイスラム教は存在しておらず、パレスチナという国もなかったと反論。いずれにしても、政治的な意図はないと主張している。
www.yomiuri.co.jp/expo2025/20250412-OYT1T50031/
一方、大阪万博では、イスラエルだけでなく、パレスチナも出展することになっているが、9日のニュースによると、展示物がまだ届いていなかった。そこには、「イスラエルの「軍事占領のために、発送が遅れています」との書き込みが貼られていた。
パレスチナのワリード・シアム駐日パレスチナ代表は、NHKの取材で、イスラエルの占領で、パレスチナ人には様々な妨害を経験していることを知ってほしいと語った。・・・・万博を政治的利用に利用しているのはどっちかと言いたいところである。(石のひとりごと)
www3.nhk.or.jp/kansai-news/20250409/2000093125.html
イスラエル万博参加に反対の声:大阪府庁壁にイスラエルはジェノサイドだと落書き
もう2週間ほど前になるが、3月31日に、大阪府庁の壁に、「イスラエルは体力虐殺している」「イスラエルは万博に参加することに抗議する」などと、英語で落書きされているのが、職員によって発見された。その後はブルーシートで隠されている。
現在ウクライナへ侵攻しているロシアとベラルーシは、万博への参加は見送られている。しかし、同じく戦争をしているイスラエルは参加が認められたことに批判もある。
自見万博担当相は、イスラエルでの戦争は、ハマスが襲撃してきたことへの反撃で始まっているので、ロシアと同様には扱えないと発表している。
日本には、海外ほどの反ユダヤ主義はないが、人道主義者がパレスチナを支持する中で、イスラエルという国に反発する人はいる。万博に展示を出すにあたり、イスラエルからは、独自のセキュリティ1人を派遣して、展示場の治安維持をはかると聞いている。
石のひとりごと
まさかと思ったが、キリストの時代より前にすでに存在していた、このエルサレムストーンは本物らしい。この石はキリストを見たかもしれない。クリスチャンたちはぜひ足を運ばれてはと思う。
万博のパビリオンには、日本人大学生など若い人たちが、アテンダントとして、立つことになっている。
イスラエルをよく理解しているクリスチャンもいるが、ほんの一部で、多くはイスラエルとの出会いが今回初めてになるという大学生たちである。
この人々とイスラエルとの良き出会いの時となるように。
そして、万博期間中、イスラエルパビリオンだけでなく、万博そのものが、あらゆるテロから守られるように祈りが必要である。