ガザでの停戦維持に本気を見せているトランプ大統領。ウィトコフ特使とクシュナー氏に続いて、ヴァンス副大統領がイスラエルに到着した。
その後、ウィトコフ特使たちと共に、キリアット・ガットで準備中のガザ監視を担当する、200人のアメリカ軍部隊を訪問した。
そこには、アメリカ軍だけでなく、イスラエル南部部隊軍幹部たちと、アメリカと協力するイギリス、カナダ、デンマーク、ヨルダンの部隊も集まっていた。
記者会見において、ヴァンス副大統領は、「今日、ここに文民と軍が協力する平和センターをオープンし、ガザを再建する計画を開始する。治安維持の協力部隊がいることで、長期の平和を実現する」と語った。
ヴァンス米副大統領は、アメリカの20項目により停戦が、予想以上に維持できていると述べ、イスラエルと、関係するアラブ・イスラム諸国に賞賛と感謝を述べた。
また、ハマスとイスラエルの衝突を強調して、停戦が終わるのではとの懸念をそそいでいる“弱い”国際メディアを非難。停戦は終わっていないと宣言した。
人質の遺体の返還については、一部の遺体は膨大な瓦礫の下にある上、ハマス自身もどこにあるかわからない遺体もある。全部探すのには時間がかかると述べ、しかし、だからといって捜索しないで良いと言うわけではないと述べた。
ヴァンス副大統領は、「ガザの平和と復興のためには、すべての国に、それぞれが担う役割がある。そのために、イスラエルは、その領域に国際部隊が滞在することを受け入れなければない。ただそれは、あくまでもイスラエルが決めることである」とも述べた。
特に懸念されているのが、トルコの参加である。トルコは公にハマス支援を表明していた国である。最近では、2010年にイスラエルとの関係が断絶したトルコのフロティーラが、イスラエルを非難しつつ、ガザで支援活動を行なっていたこともわかっている。
ヴァンス副大統領は、どうするかを決めるのは、イスラエルだが、トルコにも果たすべき役割はあると思うと語った。
石のひとりごと
アメリカの副大統領の宣言である。これでもまだハマスが、イスラエルに攻撃を仕掛けて、停戦を崩壊させようとするなら、まさにアメリカを敵に回すということになる。
トランプ大統領のガザ停戦維持への本気度が強調されている。
