4月28日、ローマ法王フランシス(80)が、先月、受難週に発生した2回の爆破テロ(ISIS犯行声明)で、コプト・クリスチャン45人が死亡したエジプトを訪問した。
エジプトは現在、3ヶ月の国家非常事態宣言下にあるが、警戒態勢の中、法王は、国賓としてエジプトのシシ大統領に迎えられた。
訪問の目的は、迫害を受ける中東のクリスチャンたちを励ますことと、テロへの反対を訴えるためである。
BBCによると、法王は、1000年続くイスラム教の伝統的な学舎アル・アズハルのイマームに迎えられ、その地でスピーチも行った。
しかし、この訪問が、どの程度コプトクリスチャンを励ましたかどうかは不明。エジプトの総人口の10%を占めるコプト教徒は、東方教会に由来する正教会である。コプト教徒たちは、最近のテロ事件に関して、エジプト政府は十分な対策を講じていないと不満を訴えている。
ローマ法王は、世界13億人のカトリックの代表だが、エジプトのカトリックは、BBCによると15万人以下。