ローマ教皇フランシスは、24日、ヨルダンに到着し、アブダラ国王と会談。ヨルダン政府がシリア難民60万人を受け入れ、さらに12万人分のキャンプを準備していることについて感謝を伝え、シリアの内戦を一日も早く終わらせる必要があると語った。
また、教皇は、中東でクリスチャンが迫害されていることに言及し,中東でのキリスト教徒の保護を呼びかけた。
その後行われたアンマンでのミサには、約5万人が出席。その中にはシリアやイラク難民も多数含まれていた。ローマ教皇がこのように中東を訪問する事は、日頃迫害されているクリスチャンたちにとって大きな希望になっているという。
また、教皇が訴えている宗教間の平和は、イスラム教国でもおおむね好意的に受け止めら得ている。今回の中東訪問の大きな目的は、東方教会との和解の促進だが、実際には、中東の”緊張を緩和する使者”のような、動きになっている。
教皇は、BBCを含む記者50人を同行しているが、これまでの教皇と違い、機内では、記者と会話するなど、気さくな教皇ぶりである。
教皇は今朝、ベツレヘムへ移動。アッバス議長を訪問したあと、生誕教会前広場でのミサが予定されている。エルサレム入りは午後6時前後になるとみられる。