ロシア-シリア政権崩壊を示唆 2012.12.14

これまでシリアのアサド政権を支えてきたロシアだが、13日、ロシアの副外相が「アサド政権が風前のともしび」になっているという認識を明らかにした。

もしアサド政権が倒れた場合、ロシア人を含むアサド大統領支持派の人々を虐殺する可能性がある。そのため、ロシアは、シリアに在住する約5000人のロシア人を強制退去させる方向で検討中である。

<アサド政権がスカットミサイル使用>

アメリカ国防省の調べによると、反政府勢力は、アレッポ、ダマスカスなど、シリアの地中海側一帯を掌握しつつあるという。そんな中12日、アサド政権は、反政府軍地域にむけてスカットミサイルを発射した。

スカットミサイルは旧式で、あてずっぽうであるだけでなく、化学兵器を搭載可能とやっかいなミサイルである。スカットミサイルが使われたことでアサド政権がいよいよ窮地に陥っていると分析されている。

<アメリカが反政府勢力を承認>

反政府勢力に、イスラム過激派グループが含まれていることから、アメリカは、反政府勢力の代表団を正式に認めることを見送ってきたが、オバマ大統領は12日、これを認めると発表した。アメリカに続いて13日、100カ国あまりが承認の意思を明らかにした。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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