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ロサンゼルス史上最大の山火事:2日目もまだ拡大中
1月7日(火)から、米カリフォルニア州、ロサンゼルスで大規模な山火事が発生していることは、日本でも連日報じられている。最新の情報では、非常に不規則な強風が吹いており、山火事は、映画で著名な人々の豪邸が点在するハリウッドヒルズ含む、6か所以上に拡大している。
以下は、本日午後1時過ぎのCBSニュース 避難指示地域は拡大している。
すでに2万5000エーカーが燃え、1000棟以上の建物が焼失。10万人以上が、避難を余儀なくされていたが、さらに別の地域から3万7000人が避難している。強風で20万以上が停電の下にいる。これまでの死者は、少なくとも5人。ロサンゼルス史上最悪の山火事である。
カリフォルニア州は、消防士1400人を動員して消火にあたっている。しかし、BBCは今も鎮火率0%と報道するなど、まだ鎮火する見込みはたっていない。
www.bbc.com/japanese/articles/cq5l50yn7y1o
NYTによると、火災で失われているイートン地区は、いわゆる大金もちが住む地域で、トム・ハンクスや、スティーブン・スピルバーグといった人々も豪邸を構えている地域である。
損失は、膨大で、いわゆる最高のプライドが、一気に焼き尽くされた形で、アメリカにとっては、精神的にも大惨事だと報じている
1920年設立のパサデナ・ユダヤ寺院(保守派シナゴーグ)焼失
イートン地区には、保守派ユダヤ教の拠点、パサデナ・ユダヤ寺院とその施設があり、わずか数分で焼失したという。
このシナゴーグは、1920年に創設され、100年以上、ユダヤ人の信仰を支えてきたシナゴーグだった。さすがという他ないが、トーラーの巻物は、焼失する直前に救出して、無事とのこと。
シナゴーグに併設されていた幼稚園ブネイ・シムハと、高齢者施設もすべて焼失した。入居者はベッドごと、また車椅子で全員駐車場に避難させ、救急車やさまざまな車両が来て、避難できたとのこと。
管理者のメリッサ・レヴィ氏は、ユダヤ人らしく、「今は教会員にフォーカスしている。建物は後でまた立て直す。」と語っている。
www.latimes.com/lifestyle/story/2025-01-08/pasadena-jewish-temple-burned-eaton-fire
しかし、CBNは、このシナゴーグは、ユダヤ人意外にとっても重要な歴史遺産でもあったため、火事での消失はアメリカとして大きな喪失だと報じている。
海辺のパルサデス地域で発生した火災では、正統派ユダヤ教のハバッドのシナゴーグが、建物が損傷したが、こちらも、トーラーの巻物は、真っ先に取り出して無事だった。
史上最悪の山火事の原因は異常気象も
今回、これほど最悪の山火事が一気に拡大したのは、雨が少なかった上に、時速50-80m、時に100mという超暴風が、予想できない方向に吹き荒れたことがあげられている。
雨が少なかったのは、異常に高気圧が居座り、湿った空気を遮断したことから、降水量は、例年の3%にとどまっていた。そこへ、サンタアナの風と呼ばれる乾燥した暴風が吹いたことで、これほどに大規模な山火事となった。アメリカでは昨年もハワイで、災害級の山火事が発生していた。地球温暖化の影響とみられている。
www.nikkei.com/article/DGXZQOGN08DTX0Y5A100C2000000/
石のひとりごと
いよいよトランプ大統領が就任する日が近づいている。すでに、グリーンランドとパナマ運河の支配や、カナダ併合に言及するなど、世界はカオスに向かうのではないかとの気配がしている。
アメリカで災害級山火事が発生。中国では、チベットで、氷点下20度の極寒の中で大地震が発生し126人が死亡して、今も捜索188人の捜索が続けられている。終わりの時の気配を感じる人は少なくないだろう。