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イスラエル特殊部隊がレバノン北部急襲:ヒズボラ上級工作員拘束
イスラエル軍特殊部隊(25人)は、1日夜遅くに、レバノン北部トリポリ南部に海から入って、ヒズボラの工作員イマド・アフマズの身柄を拘束、また海から連れ去るという作戦を実施した。イスラエルは、アフマズを、ヒズボラの海軍に関する重要な情報源になるとみている。
現場はイスラエル国境から140キロも離れた地点であり、まさに予想外の奇襲であった。
レバノン運輸大臣は、アムハズは民間船の船長であり、民間の海軍研究所で勉強中の人物と主張し、軍との関わりを否定している。しかし、写真のアフマズをみれば、明らかに軍人の服装である。
なおアラブメディアは、UNIFIL(国連レバノン監視団)もこの作戦に協力したと伝えているが、UNIFILは、関与を否定している。
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イスラエル北部へロケット弾とドローンの雨
アフマズが、イスラエル軍に拘束された翌日、ヒズボラは、2日(土)だけで、ロケット弾120発、ドローン6機がレバノンから、3機はイラクから発射された。イスラエル北部のハイファやその周辺を含む人口密集地に向けて発射した。以下はイスラエル軍のヘリコプターが迎撃する様子
The Hezbollah drone that set off sirens in northern Israel in the past hour was shot down by an Israeli Air Force attack helicopter in the Binyamina area, south of Haifa. t.co/VGuLfoBoyH pic.twitter.com/vYBSw8C5kd
— Emanuel (Mannie) Fabian (@manniefabian) November 2, 2024
レバノン南部での戦闘結果:ヒズボラの武器関連地点破壊など
IDFによると、これまでにドローンの保管施設54ヶ所、巡航ミサイル施設24カ所、ドローンと巡航ミサイルの製造施設8カ所、地下ならびに武器庫7箇所を破壊したので、ヒズボラのドローンは、保有していた30%しか残っていないと推測されている。
以下はレバノン領内で武器を発見、押収するイスラエル軍の様子
以下は南レバノンの家屋子供部屋にある武器
以下は武器工場
イスラエル軍は、戦争勃発以来、ヒズボラ戦闘員2000人が死亡したとみている。また他の組織メンバー約100人。民間人数百人が死亡したとみている。
一方、UNHCR(国連人権保護団体)によると、戦争が始まってから、レバノンからシリアへ逃げて難民になっている人が、約50万人に上っているとのこと。その71%は元シリア人でレバノンで難民になっていた人で、29%はレバノン人とのこと。