25日午後1時過ぎ(日本午後7時)、レバノン方面から来たヒズボラのものとみられるドローン(無人軍用機)を、ハイファ沖で撃墜したとイスラエル空軍が発表した。武器を搭載していたかどうかは不明。
この時ちょうとネタニヤフ首相がヘリコプターで北部を視察に向かう途中だった。ヘリは一時着陸し、空軍の対処が終わるのまで待機した。
ヒズボラは、昨年10月に、イスラエル上空で、ドローン2機を飛行させることに成功している。ほどなく空軍が撃墜したが、この時、数分間はイスラエル上空への侵入を赦したことになった。
今回は、イスラエル上空に侵入する前に海で撃墜できたことになる。現在、海軍が残骸を探しているところである。
なお、ヒズボラは、今回のドローンについては関与を否定している。しかし、ヒズボラは100機以上のイラン製ドローンを持っていると推測されている。
<ドローンとシリアの化学兵器>
こうしたドローンにイスラエルはかなり神経をどがらせている。シリアにある生物化学兵器他、危険な大量破壊兵器がヒズボラの手に渡り、それが使われる可能性があるからだ。
ネタニヤフ首相によると、イスラエルは、陸海空すべてを慎重に監視しているという。
実際、シリア国内ではすでになんらかの化学兵器が使われていると、アメリカのヘーゲル国防相も認めたところである。