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北部国境・シリアとの戦闘:週末の応酬激化
ガザでは、大勢のハマスが投降しており、イスラエル軍はシンワルを追い詰めようとしている。そうした中、10月7日以来、北部国境での攻撃の応酬が不気味に続いている。
AFPによると、これまでの戦闘で、レバノンで、ヒズボラ89人と、パレスチナ人過激派16人、民間人14人の120人が死亡。イスラエル側でも、イスラエル兵6人と民間人4人が死亡している。
イスラエルのハネグビ国家安全補償担当補佐官は、ガザでの戦闘について、終焉がいつとはまだわからないものの、そのトップであるシンワルが、終わる時にガザ内部のハマスは崩壊して、人質も奪回できる可能性が高まるとの見方を表明した。
一方で、それが、北部国境でのヒズボラとの戦争を余儀なくされると語った。
北部国境には、ヒズボラの部隊が構えており、南部国境のように、テロリストが流れ込んでくる可能性がある。こちらは、レバノン側の方が土地が高いので、その危険は前から指摘されていた。
北部国境の住民6万人は、ハマスとの戦闘開始以来、ほぼ全員がすでにイスラエル中央部での避難生活を送っている。
この人々を安心して帰宅させるには、南部国境と同様、ヒズボラの脅威が国境周辺にない形にしなければならないとハネグビ氏は語る。
ハネグビ氏は、ガザについては、17年前(ハマスが支配開始)の時点で、対処しておくべきだったと、その失敗を認め、北部で同じ失敗を繰り返すわけにはいかないと語った。
しかし、ヒズボラは、イスラエル全土に照準を合わせたミサイル15万発を保有しており、もし本当に戦闘になった場合は、今とは比べ物にならないような破壊が、レバノンとイスラエルにも及ぶかもしれない。
もしヒズボラが、その事態を避けるために、外交的にイスラエルと対話するなら、戦争は避けられるが、ヒズボラがそうするとは考えられないとハネグビ氏は語っている。