リビアの米領事館襲撃でアメリカ人1人死亡、カイロでも反米行為 2012.9.12

<リビア>

本日、リビアのベンガジにあるアメリカ領事館が、武装勢力によって、手榴弾などで襲撃され、アメリカ人大使館員が一人死亡、一人が負傷した。襲撃の原因となったのは、イスラムの預言者ムハンマドを侮辱したとされる映画。

この映画を作成したのは、アメリカ人男性で、エジプトのコプト教徒(キリスト教の一派)が制作に関係している。反イスラム的とされる映画の一部がアラビア語の字幕をつけてユーチューブに流され、今回の襲撃に発展した。(BBC)

<エジプト>

エジプトのカイロでも、同じ映画をめぐって暴徒ががカイロのアメリカ大使館におしよせた。暴徒は、9:11を覚えて半旗となっていた大きなアメリカ国旗を引き下ろし、代わりに黒地に「アラーこそ神」と書いた旗を掲げた。この後、暴徒らは、アメリカの国旗は細かく引き破り、数千人が、「アラーこそ神」と叫びながらデモ行進した。

アメリカ政府は、他の国でもアメリカ大使館などが襲撃される可能性があるとして警告を発している。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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