ネタニヤフ首相所属のリクード党は26日、全国にいる党員11万6048人による党首選挙を実施した。
来年3月に3回目の総選挙が決まる中、ネタニヤフ首相が汚職で起訴されることが決まり、改めてネタニヤフ首相の党内でのリーダーシップを確認する必要があったからである。
リクード内部から、ギドン・サル氏(53)が、対抗馬として出馬したが、結果は、予想通り、ネタニヤフ首相が72.5% 、サル氏が27.5%と、ネタニヤフ首相の圧勝に終わった。リクードは、ネタニヤフ首相への忠義を貫いた形である。
この勝利により、ネタニヤフ首相は、リクード党首として、また、右派ブロックのリーダーとして、その指導的立場の安定をアピールすることになった。これは、来年3月に行われる総選挙で有利に働く要素になるとみられる。
これは、ネタニヤフ首相とともに右派ブロックを形成している政党にもよきニュースであったとみられる。
サル氏は敗北を認め、来年3月の総選挙でのリクードの勝利にむけて、ネタニヤフ首相をサポートするとコメントした。サル氏には申し訳ないが、ネタニヤフ首相の力を誇示するために、サル氏が利用された感もなくもない。
ネタニヤフ首相は、この結果で自信がでたのか、すぐにロシアのプーチン大統領に電話をかけ、麻薬保持(9g)で、7年半の判決を受け、収監されているイスラエル人女性ナアマ・イサカルさんの解放を要請した。ナアマさんは、再審を控訴したが却下されたばかりだった。
また、西岸地区、ヨルダン渓谷の合併についても、いったん保留としていたが、西岸地区の入植地すべての合法性を、必ずアメリカに認めさせると語った。
www.jpost.com/Israel-News/Low-turnout-mars-Likud-leadership-race-612219
ネタニヤフ首相が、首相は刑事訴訟からの免責とする法案を提出する可能性も出始めている。
www.timesofisrael.com/pm-said-planning-to-ask-for-immunity-this-week-likud-a-temporary-matter/