ラマダン中の西岸地区・東エルサレムでのテロ80%減 2025.4.3

Israeli Border Police stand guard at the Damascus Gate to the Old City of Jerusalem as worshipers make their way to the Al-Aqsa Mosque compound for the first Friday prayers of the Muslim holy month of Ramadan, March 7, 2025. (AP Photo/Mahmoud Illean)

イスラエル治安部隊は、西岸地区、ジェニンを中心に、テロリストたちによる、イスラエル人へのテロ計画を未然に摘発する作業を続けている。

西岸地区を基盤とするテロは、2023年10月7日以降は増える傾向にある。毎年、ラマダン期間中は、テロが増加する傾向にあるため、イスラエル治安部隊はこの間(2月28日から3月31日)、西岸地区でテロ活動の事前摘発活動を強化した。結果、テロリスト13人が死亡。401人を逮捕した。

テロリストは、一般家庭やモスクなど、いるべきでないような所に潜んでいる。以下はその摘発の様子。(1ヶ月前のニュース)

エルサレムのアルアクサモスク(神殿の丘)では、イスラム教徒9万人が集まったが、入場はかなり制限、管理していたためか、大きな衝突にはならなかった。

こうした中、昨年は、ラマダン中だけで、27件発生していたテロ時件が、今年は3件にとどまった。例年の80%減になっていたと、イスラエル軍とシンベトが発表した。

西岸地区でのイスラエル治安部隊の動きには、国際社会からの非難も高まっているが、一方で、イスラエル市民は守られたということである。

カッツ国防相は、国内の治安維持のために、必要であれば、軍の駐留を続けると言っている。

www.timesofisrael.com/security-forces-report-80-drop-in-ramadan-terror-attacks-after-west-bank-crackdown/

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。