ラファはイスラエルとエジプトの国境に面する地域である。両国を隔てている地域をフィラデルフィ回廊といい、ハマスの密輸トンネルが多数存在する。
27日、そのトンネルの破壊を行なっていたイスラエル軍に、経過はまだ調査中だが、エジプト軍から発砲があり、イスラエル軍が反撃して、エジプト軍兵士が1人死亡した。
ガザでの戦争が始まって以来、エジプトは戦火の拡大にピリピリしている。エジプトは、戦争勃当初、ガザの二重国籍の人や、負傷者は受け入れたが、それ以外は、断固としてガザのパレスチナ人の受け入れを拒否している。ハマスが土台を置く、ムスリム兄弟団は、テロ組織で、エジプトにとっても手を焼く存在なのである。
しかし、そうなると、イスラエルにもエジプトにも全く出口がなく、ガザ市民が閉じ込められた状態になる。
その人道的ケアには、エジプトも懸念しており、人質・停戦交渉の場を提供している他、昨日からは、ケレン・ショムロンからの食料搬入のトラックの出入りも始まったところであった。
エジプトは、イスラエルのラファでのイスラエルの攻撃に反対している。その経過によっては、46年間続いているエジプトとイスラエルの和平条約を再考すると言っているほどである。こうした中、今、イスラエル軍によって、エジプト軍兵士が1人死亡したということである。
しかし、イスラエルにとってもエジプトにとっても、この安定した関係は維持するに越したことはない。今、両国の間で話し合いが行われているところである。
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