9月18日(木)午後3時、イスラエルとヨルダンの国境検問所のアレンビーブリッジで、ヨルダンからガザへの支援物資を載せたトラックが、イスラエル側へ入ってきた。
イスラエル兵2人がルーティーンの検査で近寄って来たとき、運転手が、2人に向かって、小銃で発砲。その後、銃が故障したのか、車から降りてきて、警備員に射殺されるまで、2人の兵士をナイフで刺し続けた。
テロリストは射殺されたが、兵士2人も死亡が確認された。死亡したのは、イツハク・ハローシュ予備役中尉(68)とオラン・ヘルシュコ軍曹(20)
この事件を受けて、イスラエル軍は、一時、ヨルダンからのガザへの支援物資トラックの入国を停止。後で、国境は、しばらく全面的に閉鎖すると発表した。
また、他に関係者がいないことを確認するため、近くのパレスチナ人の町エリコを一時包囲したが、こちらは、約1時間で、解除した。
イスラエル外務省は、テロリストがヨルダン人であったと発表。ヨルダン政府による過激な扇動の結果だとXに書きこんだ。
ヨルダン政府は、夕方になり、イスラエルによる「銃撃事件」を国際法、ヨルダン市民への暴力、ガザ地区への人道支援妨害として避難し、この件を捜査していると発表した。
ヨルダンによると、犯人は、アブド・アル・ムタリブ・アル・カイシ(57)で、3ヶ月前からガザへの物資搬送トラックの運転手になった人物だった。COGATによると、これまでに、約1万台のトラックが、ヨルダンからイスラエルを横断してガザに到達し、14万4000トン以上の物資(すべての支援物資の7%)が搬送されていた。
イスラエルがヨルダンとの国境を閉鎖したことで、この搬送がしばらく止まることになる。イスラエル兵2人が殺されたのだが、国際社会の避難はまたイスラエルに向かう可能性が高い。
