14日のヨム・キプールを前にエルサレムの旧市街の夜は、大混雑もいいところである。ヨム・キプール当日は、悔い改めの日ではなく、贖いがなされる日である。従って、和解と赦しはそれまでにすませておかなければならない。
エルサレムの嘆きの壁には、全国からユダヤ人が押しかけ、ラスト・ミニッツ悔い改めがラッシュとなっている。ユダヤ人を満載した大型バスが旧市街周辺につらなり、そこから大勢のユダヤ人がぞろぞろと列をなして旧市街に入っていく。
この大群衆、なぜか昼間ではなく、夕方から夜中にかけての「嘆きの壁参り」となっている。夜ということもあり、ちょうど日本の大晦日の神社へ向かう群衆の列とそっくりである。