ユーロビジョン2026出場選出改革でイスラエルも出場容認へ:オランダなど4カ国はボイコットへ 2025.12.6

今年もユーロビジョンコンテストの話題が出始めた。(決勝2026年5月16日)

ユーロビジョンへの出場者は、投票で選ばれるが、アーティストの出身国に関する政治的問題により、出場を反対する運動が起こり、選出に影響を及ぼすことが問題になる。

May 16, 2025. (Martin Meissner/AP)

特に問題となるのが、イスラエルだが、イスラエルのアーティストは人気があるので、毎年、これをすり抜けて出場し、優勝したこともある。しかし、毎年、激しい反発が出て、物議になる。

 

特にガザでの戦争中は、反イスラエルグループが、イスラエル人アーティストの出場に激しく反対を表明した。しかし、ユーロビジョンを主催するEBU(欧州放送連合)は、これは歌のコンテストであっ

May 11, 2025. (Stefan Wermuth / AFP)

て、国と国の争いとは無関係だとの立場を貫いている。

今年、EBUは、投票の方法を変えて、政治的な運動や圧力が影響しないよう、出場を希望し、新たな規定を遵守するなら、すべてのEBU加盟国からの参加を認めるとする、改革を行うかどうかの投票を行った。

ドイツとウクライナは、改革を認めるとしていたが、イスラエルは出場させるべきでないと考えるスペイン、オランダ、アイルランド、スロベニアは、改革に反対を表明した。

しかし、投票の結果は、改革賛成が738票、反対が264票、棄権が120票で、改革が行われることとなった。この改革を進めることに尽力してきた一人、イスラエルのヘルツォグ大統領は、感謝と歓迎を表明した。

しかし、スペイン、オランダ、アイルランド、スロベニアは、出場自体をボイコットすると発表。その他の国もそうするか、これから審議するとのこと。

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石のひとりごと

不思議にイスラエルは嫌われるが、不思議に、世界によいものをもたらしている。これをどう捉えるか、こちらもそれぞれである。

しかし逆に、ヨーロッパの国々が、なぜそこまで、イスラエルを憎むのか、理解に苦しむところだが・・・。要は、聖書を読んでおらず、自分たちの基準での正義感による判断にとらわれているのだろうと思う。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。