ミュンヘンのイスラエル大使館近くで発砲事件・負傷者なし 2024.9.6

Police in Munich (Photo: LUKAS BARTH-TUTTAS / AFP)

5日朝9時ごろ、長いライフルを持った人物が目撃されていたが、その後、ドイツのミュンヘンにあるイスラエル領事館近くで、銃の発砲し、すぐに警察たちが犯人を射殺して、負傷者は出なかった。

この日は、1972年のミュンヘンオリンピックでのテロ事件でイスラエル人選手11人が殺されてから52年目の記念日であった。また現場は旧ナチス本部の跡地にある国家社会主義史文書センターの近くでもあった。

犯人は、18歳のオーストリア人イスラム教徒で、警察によると、使用した銃は、ナチスドイツ時代の銃剣付きのマウザーライフルだったという。

警察は、イスラエル領事館を攻撃しとうとしていた可能性があるとの見方を発表している。大惨事になるところ、未然に防がれた形である。イスラエルのヘルツォグ大統領は、ドイツ治安部隊の迅速な対処に感謝を伝えた。

なお、この事件の前日4日、ドイツ南西部のハイデルベルグでは、イスラエル人の女性とその夫への暴行事件が発生し、警察が捜査していた時だった。ドイツでは10月7日以来、ユダヤ人やイスラエル人への暴力事件が急増している。

www.timesofisrael.com/gunman-killed-in-shootout-near-israeli-consulate-in-munich-on-1972-attack-anniversary/

石のひとりごと

イスラエル国内でもテロ事件が、失敗に終わってほっとするケースが続いている。すべてのテロが、未然に防止されるか、失敗に終わるよう、続けて祈りが必要である。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。