イスラエルとイランとの溝が深まり、ガザなどイスラエル周辺でイランの影がちらついている。その中で、トランプ大統領が、5月、イランとの核合意から離脱するかどうかが、これからのイランの動きを大きく左右する。
イランは、もしアメリカが核合意から離脱すれば、イランも合意から離脱して、ただちに核開発を再開するといっている。メデイアによっては、もしかしたら、イランがアメリカより先に合意から離脱するのではとまでいうものもある。(違うとは思うが。。)
これと並行して、トランプ大統領と北朝鮮との対話の話も5月末までとなっている。この問題には今中国、続いてロシアが大きく関わり始めており、目が離せない状況である。
注目のこの2国、イラン(シリア)と北朝鮮は、核開発において協力活動にあると言われている。トランプ大統領が、5月、この2国とどう向き合うのかは、イスラエルにとっても重大事項である。
<強硬派ボルトン大統領補佐官:暗黙の警告?>
このように非常に危機的な状況にある中、トランプ大統領が、ホワイトハウスの非常に重要なポストの人事を何度も交代させている。
トランプ大統領は、3月22日、強硬タカ派と目されるジョン・ボルトン元国連米大使を、マクマスター氏に代わって、大統領治安補佐官に任命した。ボルトン氏は、2015年のイランとの核合意には最初から反対していた人物。
イスラエル支持派で、パレスチナ国家設立を含む2国家解決に反対する考えである。アメリカ大使館のエルサレムへの移動にも賛成の立場。しかし、福音派ではなく、ルーテル派クリスチャン。
これに先立ち、3月13日、マイク・ポンペオ氏が、レックス・ティラーソン氏に代わってアメリカの国務長官に任命された。
ポンペオ氏は、元CIA長官。軍人として、またビジネスのキャリアも持つ。イランとの核合意には反対しているということだが、Yネットは、その影響力には疑問視する記事があげている。
この2人の指名、特にボルトン氏の指名で、中東での戦争への可能性が高まったとみるメディアもあり、イランと北朝鮮への警告になっている可能性もある。
www.independent.co.uk/voices/john-bolton-donald-trump-mike-pompeo-middle-east-iran-a8281436.html
マイク・ポンペオ氏は、福音派クリスチャンであるという。副大統領と国務長官が福音派クリスチャンというトランプ政権。主がなにを計画されているのか。いずれにしても2人の兄弟のために祈られたし。
www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5166445,00.html
<ロシア神経ガス問題その後>
イギリスで、元ロシアスパイが、神経ガスで殺害された事件。イギリスは、ロシア政府が関係しているとして、ロシアに抗議し、ロシアの外交官23人を追放。ロシアも同じ23人のイギリス外交官を追放した。
この後、イギリスに同調するとして、アメリカ、ウクライナ、フランス、ドイツ、ポーランド、カナダなど29カ国もロシアの外交官を追放し、ロシアもそれぞれの国の外交官同数を追放した。NATOもロシア人10人を追放している。
このうち、アメリカは最大規模で、60人のロシア人外交官を追放。ロシアもアメリカ外交官60人を追放している。
今後、この問題に、ボルトン治安補佐官やポンペオ国務長官がどう対処されるのかも注目される。