ウクライナ情勢。ラピード外相は、堂々とロシアを非難する声明をだしたが、それに続いてベネット首相も5日、特にブチャでの残虐行為を非難したが、今回もロシアを名指しにすることはなかった。
1)イスラエルへのウクライナ難民
Haaretz紙によると、イスラエルには、1日前の時点で、1万5000人のウクライナ人が到着。5000人は移住の権利があるユダヤ人だが、残りの1万人は、ユダヤ人の家系との関連がなく、難民というステータスになっている。
ユダヤ機関によると、イスラエルへの移住が認められたが、ハンガリー、ルーマニア、ポーランドのホテルで待機している人が、7000人いるとのこと。
最大20万人が移住しようと思えばできる身分にあるとされている。しかし、その中には、父親がユダヤ人でも母親がユダヤ人でない人も含まれることとなり、ユダヤ人とは認められないと考える見方もあり、論議される点でもある。
この他にも、改宗したユダヤ人はユダヤ人といえるかなど、誰をユダヤ人と定義するかという点では論議が、延々と続きそうである。
www.haaretz.com/israel-news/ukrainian-refugees-reaching-israel-face-a-terrible-surprise-1.10719322
2)イスラエルの野戦病院
リビウ近郊で、活動と開始したイスラエルの野戦病院。これまでに2000人以上の女性や子供たちに医療ケアを提供した。8日には、最初の新生児が生まれたとのこと。
<ウクライナ情勢4月7日>
報じられているように、ロシア軍が撤退したキーフ周辺地域の町では、ブチャに限らず、他の町でも同様かそれ以上の拷問、レイプ、虐殺の跡が明らかになっており、世界をショックに落とし入れている。
ロシア軍が、遺体を移動式の焼却炉で処分して、証拠隠滅を図っているとの情報もあり、予想をはるかに超えた恐ろしい状況が明らかになってきている。
こうした中、キエフ近郊から撤退したロシア軍が、ウクライナ東部へ移動しつつあり、戦闘が東部に集中する可能性が指摘されている。今、東部にいる人々への避難の呼びかけが行われている。
国際社会は、アメリカが、プーチン大統領の二人の娘を制裁対象に入れるなど、新たな経済制裁を開始。チェコが戦車をウクライナに支援するなど、新たな攻撃用の武器が、ウクライナに支援されはじめている。
戦争は長期化する様相にあると言われている。