ベネズエラとイラン・ヒズボラの関係:レバノンで続くイスラエルのヒズボラ・ハマス攻撃 2026.1.7

Photo: IMAGO / ZUMA Press Wire.

ベネズエラでの混乱がイラン・ヒズボラにもたらす影響

アメリカがベネズエラへの軍事攻撃を実施し、マドゥロ大統領を拘束。裁判が始まったことは、連日報道が続いている。このことは、中東、特にイスラエルにも影響が拡大している。

まずイランは、ベネズエラと長年同盟関係にあり、ベネズエラを経由して、石油と金を交換して収益を得、国際社会からの経済制裁を回避していた。それがどうなるのかは未知数である。

また、トランプ大統領のベネズエラでの大胆な方針、言うだけでなく実行するという姿勢は、イランが核兵器開発を再開する動きにブレーキをかけたともみられている。イラン政権打倒につながる可能性も指摘されている。

イランの傀儡であるヒズボラも、ベネズエラの麻薬業界を通じて、軍事に使う資金を調達していた。マドゥロ政権の崩壊は、イランとその傀儡に大きな打撃になる可能性も出ている。

www.timesofisrael.com/with-venezuela-raid-trump-fires-a-message-to-iran-and-hamas-will-they-listen/

ベネズエラでは今、アメリカが指名した、ロドリゲス暫定大統領による統治が続けられている中、NYTによると、アメリカは、中国、ロシア、イランの顧問をベネズエラから追放するようにと圧力を掛けているとのこと。

www.nytimes.com/2026/01/06/world/americas/us-venezuela-cuba-russia-china-iran.html

レバノンで続くイスラエルによるヒズボラ・ハマス攻撃

ベネズエラでの一件に先立ち、イスラエルは、約1年になる停戦の間、レバノン領内に今もまだ居座っているヒズボラ、またハマスへの攻撃をずっと続けている。

ヒズボラやハマスの拠点は、停戦後は、レバノン政府が、対処する約束だったが、全く間に合っていないので、イスラエルが自ら攻撃、破壊しなければならないのである。

最近では1月5日(月)、レバノン南東部で、周辺市民への避難を呼びかけた後、ヒズボラとハマスが使っている拠点を空爆した。

AFPによると、停戦が始まってからのイスラエルによるレバノンへの攻撃で、少なくとも350人が死亡したとのこと。このうち市民は少なくとも127人。

ベネズエラ、またイランという資金源が途絶えることで、レバノンのヒズボラとハマスが弱体化することも期待される点である。

www.timesofisrael.com/idf-strikes-hamas-hezbollah-targets-deep-in-eastern-and-southern-lebanon/

www.ynetnews.com/article/rkynixoezx#autoplay

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。