1)ベツレヘム生誕教会などすべての観光地を閉鎖
パレスチナ自治政府は、6日、ベツレヘム近郊ベイト・ジャラのエンジェルホテルで4人、のちに同地域で3人の計7人の新型コロナ感染を確認したと発表した。
感染者が発見されたホテルは、2月19−27日にイスラエル・パレスチナ観光旅行から帰国後、23人の陽性が確認された、ギリシャのグループが宿泊していたホテルであった。自治政府はただちにこのホテルを閉鎖。ベツレヘムの生誕教会も3月20日までの予定で閉鎖した。
このグループは、ベツレヘムの他、ヘブロン、エリコ、ナブルスなどの町も訪問していた。
このため、自治区内のすべての遺跡や教会などの観光地、またホテルすべてを閉鎖し、むこう14日間、観光グループが自治区に入ることを全面的に停止すると発表。個人の旅行者は入れるが、観光地はすべて閉鎖しているので、来てもあまり意味がないと自治政府のクムシエ観光相は語っている。
パレスチナ自治政府は、3月27日に予定されていたベツレヘム・マラソンはじめ、あらゆるカンファレンスやイベントを中止とし、学校、大学、教会、モスクと人々が集まる場所は、むこう14日間、完全に閉鎖するよう指示した。
イスラエル軍のパレスチナ自治区との国境管理を担当するCOGATは、新型コロナの検査キット250個を提供するなど、ウイルス問題について、自治政府を支援しているとのこと。
www.timesofisrael.com/palestinians-confirm-7-coronavirus-cases-declare-tourist-ban/
www.ynetnews.com/article/rJ4RoEAEI
ベツレヘムは、エルサレムと隣接しており、互いの中心地まで車で20分程度である。イスラエルのベネット国防相は、自治政府と連絡をとりあいつつ、イスラエル側からもベツレヘムへの出入りを閉鎖する措置をとった。
www.ynetnews.com/article/r1lv000EL
2)アメリカ人観光客少なくとも14人を隔離
今週、上記ベイト・ジャラのエンジェル・ホテルに宿泊していたアメリカ人観光客14人は、今やベツレヘムから出られなくなった。
自治政府は、すでにホテルから出発していたグループをホテルに連れ戻して、同時期に宿泊していた他のパレスチナ人の宿泊客や授業員とともに、14日間の隔離とした。自治政府によると、グループは状況を理解しており、アメリカ大使館とも連絡をとりあっているとのこと。
www.jpost.com/Middle-East/14-Americans-stuck-in-Palestinian-hotel-due-to-coronavirus-619966