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ヘルツォグ大統領夫妻がオーストラリア・ボンダイビーチ訪問
2月9日(月)、オーストラリアのアルバネーゼ首相の招待を受け、ヘルツォグ大統領夫妻が、4日間の予定で、オーストラリアを公式訪問している。
オーストラリアでは昨年12月に、シドニーのボンダイビーチで、ハヌカのイベントで集まっていたユダヤ人たちに向けて銃を乱射するするテロが発生し、15人が犠牲となっていた。
オーストラリアでは、近年、イスラエルをジェノサイドだと非難する大規模なデモが、シドニーはじめ各地の都市において、世界最大規模で開催されるようになっていた。
そうした中で、ユダヤ人が、ボンダイビーチでハヌカのイベントに派遣したのだが、政府が派遣した、治安要員は最低レベルだった。これが被害を拡大させた可能性も否定できない。

事件後、アルバネーゼ首相は、かなり反省をしたもようで、犠牲者を覚えるイベントや、反ユダヤ主義暴力への対策も行っている。今回、ヘルツォグ大統領を招待したのもその一貫と考えられる。
ヘルツォグ大統領夫妻は、シドニーに着くと、雨の中だったが、まずテロ現場を訪問。追悼の献花を行った。エルサレムから持ってきた石もおいた。ユダヤ人たちは亡くなった人覚えるため、その人の墓に石を置く習慣がある。
ヘルツォグ大統領は、「この石は、永遠にイスラエルの首都エルサレムの石である。私たちは、ボンダイビーチで亡くなった人たちを永遠に覚える」と語った。
また、この攻撃は、ユダヤ人だけに対するものでなく、オーストラリア全体、民主主義の価値観に反対するものだとも述べた。
ヘルツォグ大統領は、ボンダイビーチでの事件後にアルバネーゼ首相がとっている反ユダヤ主義暴力への様々な対策に感謝を表明した。ヘルツォグ大統領訪問においても、相当な警備体制であった。

その後、犠牲者家族に面会し、イスラエルは共に立っていると伝え、「私たちは一つの家族だ。一人のユダヤ人が傷つく時、ユダヤ人皆がその痛みを感じるものだ」と語った。
ヘルツォグ大統領は、9日、犠牲者家族が出席するユダヤ人コミュニティによるボンダイビーチでのメイン追悼式典に出席した。
ヘルツォグ大統領は、10月7日の影響がオーストラリアにも至ったとして、奇しくも歴史を通じてユダヤ人が共有する迫害に言及し、「だから今日ここに

いる。アム・イスラエル・ハイ。イスラエルの民は生きている」と語った。
ヘルツォグ大統領は、ユダヤ人学校を訪問し、歓迎されていた。メルボルンとキャンベラも訪問する予定である。
オーストラリア全土・シドニーでも数千人規模の反イスラエルデモ
ヘルツォグ大統領が訪問したシドニーはじめ、メルボルンなど全国でも、大統領が到着した9日(月)午後から夕方にかけて、数千人規模の反イスラエルのデモが行われた。
シドニーでは、デモ隊は、親パレスチナ、反イスラエルのスローガンを掲げ、イスラエルはジェノサイドの国だと非難し、ヘルツォグ大統領にもその責任があると訴えた。
「戦争犯罪者は歓迎されない」とのプラカードや、政府にヘルツォグ大統領を逮捕するようにとの訴えもあった。
また「ボンダイビーチのテロは悲惨だったが、政府は、ガザのパレスチナ人たちが受けている虐殺には無関心だ」と、オーストラリア政府への非難も訴えた。
デモの真ん中で、地面に座り込んで祈りを捧げるイスラム教徒たちもいた。
こうした状況は予想されていたので、オーストラリア当局は、ヘルツォグ大統領夫妻滞在中は、特別なテロ対策とともに、治安部隊3000人を配備していたが、シドニーでは、一時デモ隊が暴徒化した。警察が催涙スプレーを使用するなど衝突も発生し、少なくとも15人(30人との報道もある)が逮捕された。
こうしたデモは、メルボルンでも行われていた。
www.ynetnews.com/article/r1dgih00w11g
ヘルツォグ大統領訪問はよかったのか否か
ヘルツォグ大統領の訪問は、ユダヤ人コミュニティが、アルバネーゼ首相に要請したものだったとの報道もある。しかし、こうした混乱が発生することは確実だったため、アルバネーゼ首相としては苦悩の決断だったが、断ることもできずだった、とも言われている。
ヘルツォグ大統領が来たことは、犠牲者ユダヤ人にとって大きな慰めであったことは間違いない。しかし、結果として、さらに反ユダヤ、反イスラエル主義が深まった可能性もある。
このため、大統領の訪問に反対していたユダヤ人もいたとのこと。また、ユダヤ人の中には、イスラエルのガザ攻撃に反対しているグループもいるという。
しかし、結局は、この人々もユダヤ人だというだけで、憎しみの対象になっていくだろう。
オーストラリアのユダヤ人たちは、イスラエルに行くことを早く決めた方がいいのではないだろうか。
石のひとりごと
オーストラリアの反イスラエル感情は、かなり深そうである。しかしなぜオーストラリアでそうなのか?彼ら自身がユダヤ人を憎む理由はどこにあるのか。
人生でおそらく一回も会ったことがない、ガザの人々への同情というだけで、ここまでのデモができるものだろうか。
ガザの人々への同情ではなく、イスラエルへの憎しみの方が大きいと察する。しかし、そのイスラエル人にも会ったことがない人も少なくないのではないか。
私はオーストラリア、シドニーに1年近く住んだことがある。南半球で、ゆっくりしていて平和そのものだった。こんなことになるとは夢にも思えない感じである。
ヘルツォグ大統領が言うように、ユダヤ人への憎しみは、はるか昔、何千年も続いているものにつながっている。
それが今、また全世界に拡大し、南半球のオーストラリアにいるユダヤ人の命を奪うことになった。全く論理的でない憎しみ。背後に、霊的な影響があることは明らかだと思う。
しかし、こうした中で、世界にいるディアスポラのユダヤ人は、一致することとなり、最終的にはイスラエルに集まることになるだろう。本当に聖書の言う通りだと鳥肌が立つ思いである。
