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ウクライナ情勢:全土・船越宣教師家族がいるオデーサにも攻撃・死者も
ウクライナでは、ロシアの侵攻から1000日を超えたが、情勢はエスカレートを続けている。
11月17日には、ミサイルやドローンによる全土一斉攻撃があり、船越宣教師家族とその教会員たちがいるオデーサも攻撃された。8人が死亡したとのこと。
その後20日にロシアの大空襲があるとの情報から、アメリカ大使館はじめ、各国大使館が閉鎖し、緊急体制となったが、幸い、この日の攻撃はなかった。
しかし、22日にはまた攻撃があり、オデーサにもミサイルとドローンが発射され、破壊された地域の写真が船越宣教師から届いている。以下は22日の攻撃の様子
次期米大統領のトランプ氏は、今ロシアがとっているウクライナの領土はそのままロシアの支配に置く形で、停戦に持ち込む可能性があり、それが世界に受け入れられてしまうと、侵攻行為が受け入れられることになる。
ウクライナのゼレンスキー大統領は、警戒とともに、欧米のさらなる協力を呼びかけている。
ウクライナを挟むロシアと欧米の対立の危機
ロシアとウクライナの戦争が、1000日を超え、アメリカや欧米を巻き込みはじめていることはニュースで連立報じられている。非常に重要なことなので、ここにまとめておく。
1)ウクライナが、アメリカ製とイギリス製の長距離ミサイルをロシア領内へ発射
冬が近づき、ロシアはウクライナの発電所などへのインフラへの攻撃を強化しているほか、北朝鮮人兵士を雇って、国境にも派遣するようになっていた。
こうした中、11月17日(日)、バイデン大統領が、ウクライナに供与していた長距離ATACMSミサイルをロシア領内に向けて使用する承認をウクライナに伝えた。
するとウクライナはその2日後の19日(火)に、さっそくロシアのビリャンスク州に向けてATACMSを発射した。1説によると、発射されたのは6発で、5発は迎撃されたが、1発は着弾したとみられている。被害の真相は不明。
ATACMSを発射した翌日、ウクライナは、イギリス製ミサイル、ストームシャドーをロシア領内へ発射した。イギリスからも発射許可をもらっていたとのこと。
このミサイルは、非常に低空で移動するので、レーダーに反応しないで、目標地点に達することが可能である。
続いてアメリカは、ウクライナとロシアの国境に、対人地雷の使用も承認した。これらすべての武器により、ロシア軍が、ウクライナへ入ってくることが、かなり困難になったとみられている。
また続いて23日には、フランスの外相が、ウクライナに供与したミサイル(射程200キロ以上)をロシア領内に向かって使うことを認めると発表したとBBCが伝えた。
www3.nhk.or.jp/news/html/20241124/k10014648241000.html
こうした動きにより、危ういとみられていた西側のウクライナ武器支援は、まったく衰えていないことを表明した形となった。
2)ロシアが新型中距離弾道ミサイルをウクライナへ発射:核使用のも示唆
アメリカとイギリスのミサイルがロシアに向けて発射されたことを受けて、ロシアは、21日(木)に、最新式で核弾頭も搭載可能な中距離弾道ミサイル「オレシュニク」をウクライナに向けて発射した。
被害は報告されていないが、ウクライナは、未知のミサイルの破片だとする物体をメディアに公開していた。
このミサイルは音速の10倍の速さなので、迎撃は難しい。明らかにウクライナを支援する欧米社会への警告である。
プーチン大統領は、「地域紛争が世界的な戦争に向かってエスカレートしつつある」との声明を出した。
jp.reuters.com/world/ukraine/2U4746D36BNRFKEULYAZVKFEZE-2024-11-25/
ゼレンスキー大統領が武器支援を拒否するイスラエルに苦言
イスラエルは、中東で影響力を拡大しているロシアを敵に回したくないので、ウクライナへの軍事支援は行っていない。
これについて、ゼレンスキー大統領は、11月19日のFOXニュースのインタビューで、イスラエルには、軍事支援を要請してきたが、断られてきた。イスラエルはプーチン大統領を恐れていると語った。
"I think that Israel made a mistake," Ukrainian President Zelenskyy tells me about the lack of military aid supplied to his country.
Earlier in the interview, Zelenskyy acknowledged that Israeli strikes against Iranian missile production facilities were a good thing for… pic.twitter.com/PkganLnSNs
— Trey Yingst (@TreyYingst) November 20, 2024
ゼレンスキー大統領は、特にイスラエルには、防空(迎撃ミサイル)関係の支援を期待していたので、アメリカやヨーロッパにも、イスラエルを説得するよう要請したが、拒否されたとのこと。
しかし、実際のところ、プーチン大統領はハマスを擁護し、イランとも手を組んでいる。イランのドローンが今、ウクライナへ飛んできているのである。
ゼレンスキー大統領は、「イスラエルは、ウクライナへの軍事支援をしないという間違いを犯している」と述べた。
www.timesofisrael.com/zelensky-says-israel-made-a-mistake-holding-back-military-support-for-ukraine/