ブリンケン米国務長官が最後の停戦交渉復帰への試み:ドーハで停戦協議なるか 2024.10.25

US Secretary of State Antony Blinken, left, meets with Qatari Prime Minister and Foreign Minister Mohammed bin Abdulrahman Al Thani in Doha, Qatar, Thursday, Oct. 24, 2024. (Nathan Howard/Pool Photo via AP)

中東を訪れているブリンケン米国務長官は、なんとか停戦に持ち込もうと、イスラエルから始まって、中東を奔走している。

この日曜日に、ドーハで停戦に向けた交渉が予定されており、イスラエルからは、モサドのバルネア長官が出席すると発表した。

交渉には以前と同様、アメリカのバーンズCIA長官、カタールのアル・サーニー首相とも会談する予定である。

しかし、ハマスはシンワルが死亡した後も強気姿勢を崩しておらず、人質の解放は、イスラエルの高級的な停戦、ガザぁら撤退し、避難民をもとに戻すこと、ガザへの支援物資流入などと、自らの要求を主張し続けている。

ドーハでの交渉に備え、エジプトが、カイロで、ハマス代表と対談したとのこと。内容は不明だが、ネタニヤフ首相府は、エジプトに感謝を表明している。

なお、ブリンケン米国務長官は、ドーハで各方面の代表が集まるのを待っているとのこと。

www.timesofisrael.com/in-qatar-blinken-says-ceasefire-hostage-deal-talks-set-to-resume-in-coming-days/

石のひとりごと

ブリンケン国務長官は、ユダヤ人である。これは個人的な思いだが、ブリンケン国務長官もバイデン大統領も、真摯にイスラエルを支持していると感じる今も、もうすぐ任務は終わる前に、少しでも解決をと必死の様子になんとも心動かされる。

しかし非常に紳士的で、アメリカ的にいい人なのであり、中東独特のどろどろがわかっていないかもしれない。現地の様子は、停戦どころではないように見える。

とにかく戦争は早く終わるべきだが、どのように終わらせるのか、それが、問題である。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。