1)BDS(イスラエルのボイコット運動)でアハバが西岸地区工場を移転へ
先日、ソーダストリームが西岸地区工場からネゲブ産業パークへ移転し、約600人のパレスチナ人が職を失った事はお伝えしたところだが、今度は、死海化粧品のアハバが、移転を決めた。こちらはBDSを刺激したくないと、これに屈服した形である。
アハバは、BDS運動で、2011年にロンドンから撤退。日本でも同様のBDS運動が行われ、2012年に日本から撤退している。しかし今はネットの時代。店がなくても、日本でアハバ商品の購入は可能である。
このアハバ問題が、ナンセンスなのは、工場がある場所は、確かに1967年ラインの西岸地区パレスチナ側ではあるのだが、いわゆる”ユダの砂漠”死海近くであり、パレスチナ人の日常生活にはなんの影響もないと思われる場所にあるということである。
アハバは今後、キブツ・エンゲディなどの死海周辺のキブツ敷地内に、ビジターセンターつきの工場を2年半かけて建設する予定。現在のアハバ工場でパレスチナ人が働いているということは聞いた事がないが、いずれにしても、西岸地区はまたも大手の工場を失ったことになる。
www.haaretz.com/israel-news/.premium-1.708194
2)日本・関西系ビジネス代表団のイスラエル訪問
イスラエルのプレスオフィスによると、9日、関西のビジネス代表団30人が、日本とイスラエルの協力関係促進のため、イスラエルを訪問。両国の経済貿易・協力へのコミットメントをしるした覚え書きに署名した。
今回の訪問は、イスラエルの日本大使館と、JETORO(日本貿易振興機構)、イスラエル通産省が企画したものである。
プレスオフィスの報告によると、イスラエルと日本の関係は2年前から急速に接近。日本は、サイバーセキュリティ分野でイスラエルのスタートアップに期待している他、2020年の東京オリンピックでも、イスラエルの協力を得ることに熱心になっているという。
イスラエル通産省の事務局長アミット・ラング氏は、昨年11月に、大阪にイスラエルの貿易センターを設立している。
しかし、2015年のイスラエルから日本への輸出は、7億7000万ドル。日本からイスラエルへの輸出は13億ドルに達しており、イスラエルとしても、もっと日本への輸出を増やしたいところ。(GPOからの直接の報告によるため、サイトニュースなし。出典資料が必要な方はお知らせください。)
JETORO イスラエル関連情報 https://www.jetro.go.jp/world/middle_east/il/