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ヒズボラが断続的250発以上ドローンも30発:ハイファからテルアビブなど中央へも着弾
11月24日(日)、ヒズボラは、ほぼ毎時間かそれ以下といった断続的にロケット弾を発射し、ハイファからナハリヤ、ペタフ・ティクバ、テルアビブ周辺でも被害が発生。負傷者も出た。
イスラエル北部クファル・ブルムで、農作業をしていた60代男性が、迎撃したミサイルの破片で負傷。ハイファでは、同様に破片で50代男性3人が負傷した。マアロット・タルシハではアパートに着弾して破損。ロケット弾が着弾したものもある。
その後ロケット弾は、テルアビブにも6発が飛来。5発は迎撃した。午後にはその近くペタフ・ティクバの車に着弾。女性が中等度の負傷を負った。
*以下は、ペタフ・ティクバに近いリナトヤの被害の様子
さらには、ハマスの10月7日奇襲の被害が最大であったクファル・アザにもロケット弾が着弾して、建物を破壊した。
これほどの破壊であったが、イスラエル人に死者は出ていない。
イスラエル軍・ベイルート南部などへ空爆:29人以上死亡
イスラエルもベイルートを中心に各地への空爆を続けている。BBCの地図は、レバノン内部でのイスラエル軍による攻撃の地域。レバノン南部が最も多く、タイヤ、ベイルート南部、ベッカー高原にも攻撃がある。
こうした中、11月24日(日)、イスラエルは、ヒズボラ参謀総長レベルのモハンマド・ハイダルを標的にしたとみられるベイルート南部のダヒヤへの非常に激しい空爆を行った。
ビルが平らになって、少なくとも29人が死亡したとみられている。今回は、避難警告を出していなかったとのこと。しかし、ハイダルの生死についてはまだ未確認である。
以下は、ハイファへロケット弾を発射した地点へのイスラエル軍による空爆の様子。
The IDF says it struck a Hezbollah rocket launcher used in an attack earlier today on the Haifa area. pic.twitter.com/fStbIyQcwT
— Emanuel (Mannie) Fabian (@manniefabian) November 24, 2024
南部では、地上軍も作戦を拡大しており、IDFは、ヒズボラの地下トンネルを公開した。
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イスラエルとヒズボラの停戦交渉:イスラエルも合意に近づくとの情報も
イスラエルとヒズボラの戦闘は激しさを増している中、アメリカのホフスタイン特使が、両者の停戦交渉仲介を続けている。
レバノンの後、現在はイスラエルに来ており、11月24日(日)、ネタニヤフ首相と会談した。
現地メディアはいっせいに、イスラエルが、停戦に応じたのではないかと伝えた。まだ確実な発表はないが、ネタニヤフ首相は、それをどのように発表するかを検討中とも伝えている。
ネタニヤフ首相はこれを妥協ではなく、イスラエルのために必要だから、停戦に至るとの印象で伝えたいのである。
これまでに伝えられているところによると、停戦は3段階で、①ヒズボラがリタニ川北まで撤退し、停戦に入る。②イスラエルが南レバノンから撤退する、②イスラエルとレバノンが国境線を確認する。
停戦を見守るのはアメリカで、イスラエルは、もしヒズボラがいないはずの場所にいるのを発見したら、イスラエルは攻撃する権利を有するという規定を書面にて受け取るとされる。
Times of Israelによると、ホフスタイン米特使は、これが最後のチャンスであり、もし、ここ2、3日の間に合意できなければ、アメリカは、手を引くと警告したとのこと。