ヒズボラへ本格攻撃中・IDF兵士2人負傷:ヒズボラがイスラエル北部国境住民に避難を警告も 2026.3.6

A flag of Hezbollah flutters at the site of destroyed buildings following airstrikes in Beirut’s southern suburbs of Ghobeiry neighborhood, on March 5, 2026. (AFP)

イスラエルは、レバノンのヒズボラへの攻撃を、かなり強化している。3月2日にヒズボラからの攻撃を受けて以来、すでにベイルートのヒズボラ拠点はじめ、全国のヒズボラ拠点500か所を空爆。

南レバノンには、イスラエル軍の拠点が5か所ある。イスラエル軍は、その地域へ国境を越え、援軍を送り込んで、地上からのヒズボラ攻撃も行っている。

こうした中、3月4日(水)、ヒズボラが、対戦車砲で反撃。イスラエル軍将校1人が重傷。もう一人が中等度の負傷をなった。南レバノンからは、地域住民42万人が北へと非難していった。

www.timesofisrael.com/officer-seriously-wounded-in-lebanon-as-strikes-pound-hezbollah-bastion-near-beirut/

ヒズボラは、5日6日と、イスラエル北部にロケット弾とドローンによる攻撃を行い、アッコや、ガリラヤ湖、ゴラン高原などで、サイレンが鳴った。被害は報告されていない。

攻撃が、北部にとどまり、テルアビブやエルサレムなど中部方面への攻撃はなかったことから、ヒズボラが、イラン戦争には若干腰が引けているのではとも言われている。

またアクシオスによると、過去2日間に間に、IRGC(イラン革命防衛隊)将校数十人が、イスラエルの標的になることを恐れ、レバノンから逃亡したもようである。

イスラエル国防相も、この件は把握しており、今後は、ごく少数のイラン将校がレバノンに残って、クッズ部隊の指揮と、ヒズボラとの連絡係を担うとみている。

www.timesofisrael.com/liveblog_entry/dozens-of-irgc-officers-said-to-flee-lebanon-over-fears-they-could-be-targeted/

続く3月5日(金)、イスラエル軍は、ヒズボラの本拠点がある、ベイルート南部ダヒエの4地域の住民に非難警告を発令。

その地域で、ドローン管理所がある10階建ての建物などを攻撃、破壊した。

ヒズボラは、イスラエルが、ダヒエ住民に警告を発令した数時間後に、イスラエル北部のレバノン国境から5キロ以内の住民たちにむけて、南へ避難するようにとの警告をヘブライ語で発令した。

しかし、イスラエル軍は、逆にこの地域で、ヒズボラを追い出す作戦を行っていることから、イスラエル側の住民は、避難していないとのこと。

石のひとりごと

イスラエルは今、アメリカの協力があり、イランがかなり弱体化しているこの機会を逃すことなく、ヒズボラの脅威をも取り除こうと本気の様相である。

世界は理解しないかもしれないが、ヒズボラは、長年、イランとともに、ナスララ党首のもと、イスラエルを攻撃する準備をすすめていたのであった。

実際、何度も戦争になったが、短期で停戦に入ることになり、その度に、ヒズボラは、武力を徐々に蓄えてきたのであった。

北部国境での取材に行くと、軍関係者が、国境からレバノン南部を見渡しながら、ヒズボラがレバノン人村の地下に壮大な地下拠点、武器庫、トンネルを作っていると語り、いつか衝突が始まったらレバノンを一掃することになるだろうと言っていた。今それが起こっているということである。

なおヒズボラは、レバノンの政党の一つではあるが、正確には外国勢力である。ハマスのように、ヒズボラが社会支援活動もしていたことから、レバノン社会に大きな存在感を持っていた。

しかし、今、レバノン人たちは、ヒズボラから多大な迷惑を被っている。今のレバノン政府は、ヒズボラを追放しようとしているが、ヒズボラが強すぎて、対処できないでいる。

レバノン人たちのためにも、危険なヒズボラを、この先頭で完全に、短期に一掃できるように祈る。また予備役で呼び出され、地上軍としてレバノン入りしているイスラエル兵たちの守りを覚えてとりなしを!

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。