目次
ヒズボラのロケット弾でイスラエル人とタイ人7人死亡
31日(木)午後、ヒズボラのロケット弾が、メトゥラの林檎園に着弾。そこで働いていた5人が死亡。1人が重傷となった。
死者のうち1人はキブツ・ダフナに所属するイスラエル人、オメル・ワインスタインさん。4人の子供の父親だった。4人はタイ人労働者だった。
עומר ויינשטיין, חקלאי מקיבוץ דפנה, הוא אחד מחמשת ההרוגים מפגיעת הרקטה במטולה. יהי זכרו ברוך@_Gitsis_ pic.twitter.com/YaXBcpoP7U
— גלצ (@GLZRadio) October 31, 2024
メトゥラは、レバノン国境に隣接する町である。イスラエル軍は、危険は低くなったとして、市民は自宅に戻れると発表したために、一部の市民が戻っていたとのこと。
メトゥラの市長は軍に不要に帰宅を許可したと抗議の声をあげている。
また同日、この数時間後に発射されたロケット弾約25発が、ハイファ周辺へ飛来。キリアット・アタ地域のオリーブ畑にいたイスラエル人ミナ・ハッソンさん(60代)と、その息子のカルミさん(30代)が、迎撃されたロケット弾の破片によって死亡した。道路上の車も破損していた。
ヒズボラの攻撃で、1日に市民7人が死亡するのは、7月にマジダルシャムスで子供たち12人が死亡して以来、最悪の日となった。
イスラエルのレバノン南部への攻撃が激化しているのに合わせて、ヒズボラは、ロケット弾と多数のドローンを発射する傾向にある。
イスラエルの攻撃も続く:ベイルートへの攻撃も
一方、イスラエルのレバノン内ヒズボラ関係地点への攻撃もかなり激しく続いている。Times of Israelによると、昨日だけで、イスラエル軍は、レバノンとガザへ200箇所を攻撃したとのこと。
南レバノンへの一連の攻撃では、ヒズボラの対戦車部隊指揮官のムハンマド・ハリル・アリアンが死亡していた。
また、イスラエル軍は昨日、ベイルート南部の市民に、避難を呼びかけ、人々が急ぎ脱出する様子が確認されていたが、本日11月1日深夜すぎ、ベイルート南部で少なくとも10回の空爆があったとレバノンのメディアが伝えている。
アメリカのホフスタイン中東特使がイスラエル訪問
レバノンで、激しい戦闘になっている中、イスラエルとレバノンの間での停戦仲介を進めているアメリカのホフスタイン中東特使がイスラエルに到着。ネタニヤフ首相と会談した。
レバノンでは、ヒズボラがリタニ川まで撤退しても良いと言っているといった情報もあり、停戦に入れるかもしれないという希望が出始めている。
ネタニヤフ首相は、ホフスタイン氏に、仲介に感謝を表明しつつも、結局のところ、紙の上で合意するかどうかの問題ではなく、イスラエルが、実質的に約束が守られているかどうか(ヒズボラがリタニ川以南には存在しない)を確実にする権限を維持するということであり、その現状の元で、北部住民が帰宅できるようにするということだと伝えた。