目次
ネタニヤフ首相は、ヒズボラがかなり弱体化していると言っているが、ヒズボラはまだロケット弾を飛ばしてくるし、南レバノンでは激しい戦闘が続いている。厳しい現状が続く。
ヒズボラのロケット弾でイスラエル市民2人死亡:北部国境キリアット・シモナ
9日、計100発を超えるロケット弾がハイファ地域へ発射され、民間人5人が負傷した。その後、午後になって、約20発が、キリアット・シモナ方面へ発射された。
この時犬を散歩していたイスラエル市民2人が、サイレンでシェルターに駆け込むことができず、死亡した。
死亡したのは、レビタル・ヤフードさん(45)と、ドヴィル・シャルヴィットさん(43)と発表された。
イスラエルが、ヒズビラに対する軍事作戦を開始した9月23日から、ヒズボラが発射したロケット弾は、3000発に及んでいる。しかし、それで民間人が死亡するのは、今回が初めてであった。
*以前には、ヒズボラのロケット弾が、マジダルシャムスの学校校庭に着弾し子供たち12人が死亡していた。
キリアット・シモナ含むイスラエル国境から3.5キロ以内では、住民6万人以上が、1年経った今もまだ避難を余儀なくされている。
今回死亡した2人は、自宅に残っていた人々ということである。
この地域の学校は、90校以上がロケット弾か迎撃の破片、軍事活動で、物損状態にある。約1万6000人の子供がまだ学校に行けていない。
政府は、避難先で、臨時の学校を8校建設し、また6校が建設途上とのことだが、避難民からは、限界と政府へは、さまざまな不満が噴出している。
www.timesofisrael.com/16000-students-still-evacuated-from-north-90-schools-damaged-official/
このように、イスラエル北部周辺には、もう1年も住めなくなっており、いわば、領土をとられたとも同じ状態にある。キリアットシモナで市民2人が、ロケット弾で死亡したことで、住民たちには、今もまだ帰れない現状が、明らかになったと思われる。
ヒズボラとの戦闘でイスラエル兵1人死亡・1人重傷
また9日の戦闘では、南レバノンでの戦闘で、イスラエル兵3人が負傷。1人は重傷となった。また10日、イスラエル軍は、南レバノンでの戦闘で、イスラエル兵1人が死亡。1人が重傷と発表した。
死亡したのは、予備役兵のロニー・ガニザテ軍曹(36)家族は、妻ショシャナさんと3人の子供たちだった。南レバノンでの戦死者は、12人となった。
ハマスとの戦闘と違って、イスラエル軍がハマス戦闘員の身柄を拘束したというニュースは入っていない。ガザでは人質の捜索のための情報収集の目的もあったからである。
しかし、ヒズボラとの戦闘においては、直面するヒズボラはみな殺害している。情報収集は、軍の諜報部隊が、最前線でも綿密な情報収集を行っている。
www.ynetnews.com/article/rjjzcv41jx#autoplay
また、10日、ヒズボラは、イスラエル軍に雇われて、情報収集していたシリア人スパイを2人逮捕したと発表した。2人はSNSで雇われたと言っているとのこと。
イスラエルは、ナスララ党首暗殺など、かなり正確な情報収集が目立つ。技術力もあるが、スパイも雇っているのだろう。
レバノンではこれまでからも、イスラエルとの協力疑いがある人物を逮捕しており、懲役刑になったものもいるとのこと。