ヒズボラのドローン一団がガリラヤ湖北部地域到達・リハビリセンターに被害:レバノンでハマス司令官暗殺の後 2024.8.11

本日午前2時半(現地時間)ごろ、ヒズボラの爆発物を搭載した、ドローンの一団が、ガリラヤ湖北部各地に飛来した。

アイアンドームが迎撃したが、あるものは、マヴォット・ヘルモン評議会が運営するリハビリセンターに着弾。施設を破壊した。負傷者出ていない。

迎撃による野原の火災も複数発生したとのこと。

以下は、飛来するドローンを見上げるイスラエル人たちの様子。「いつ落とすんだ」とか、「イマレ(お母さん)」などと言う声が聞こえる。迎撃される様子に、皆スマホをかざすなど、余裕の様子も。

www.timesofisrael.com/hezbollah-launches-drones-at-north-after-idf-kills-hamas-commander-in-lebanon/

ヒズボラは、この攻撃について、レバノン国境から18キロ地点にある、イスラエル軍青年部隊の訓練基地を標的にしたと発表。

この前日9日に、イスラエル軍が、レバノンの都市シドンで、ハマスの司令官サミー・アル・ハッジが乗っていた車をピンポイントで攻撃し、暗殺したことへの報復だと述べた。

www.timesofisrael.com/israel-kills-hamas-commander-in-lebanons-sidon-bodyguard-said-critically-wounded/

これに対し、イスラエルは、ヒズボラの軍事拠点や、その関係者の暗殺など、かなり標準を絞った形での反撃を行っている。

こうした中、イスラエル軍は、イスラエルへの誘導ミサイルを混乱させるため、GPSジャマーという、グーグルマップやウエイズなど、GPS機能を妨害するシステムを、北部国境、西岸地区国境、エイラット(フーシ派ミサイルの危険)に配置したという。

この機能は、ネタニヤフ首相が訪米した際、その軌道を知られないようにするために使われたが、首相機が、ベン・グリオン空港に着陸した際、ベイルートに着陸したかのように発信していたという。

www.jpost.com/israel-hamas-war/article-814196

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。