ヒズボラとの小競り合い:ヒズボラ工作員暗殺・ガリラヤ北部へロケット弾反撃 2024.8.4

A photo taken from a position in southern Lebanon, close to the border with Israel shows smoke billowing from the site of a rocket fired from the Lebanese side towards Metula on August 3, 2024, amid ongoing cross-border clashes between Israel and the Hezbollah terror group. (AFP)

ベイルートとテヘランで、ヒズボラとハマスの最高級指導者が暗殺され、大規模な戦争の懸念が続いている。北部国境では、これまでと同じような小競り合いが発生している

イスラエルのドローン攻撃:ヒズボラの工作員アリ・アブド・アリ死亡

3日朝、レバノン南部で、ヒズボラの重要な工作員アリ・アブド・アリが、ドローンによる攻撃で死亡した。イスラエルは、アリがヒズボラの中心的なテロリストだったと主張している。夜にも同様の攻撃が行われ、ヒズボラによると、「エルサレムへの道中(テロ組織呼称)」のハッサン・カリム(17)が死亡したとのこと。ヒズボラによると、イスラエルによる攻撃で死亡したレバノン市民は数十人で、ヒズボラ戦闘員は、387人。

この他、イスラエルは、シリアとレバノン国境で、タンクローリーを破壊したと言われている。

ヒズボラからガリラヤ北部へカチューシャロケット

これに対し、ヒズボラは、数十発のカチューシャロケット弾を、ガリラヤ北部に向けて発射した。アイアンドームが迎撃して死傷者は出ていないが、いくつかは、野原に着弾して火災となった。これまでと同様の小競り合いレベルである。

小競り合いとはいえ、10月7日以降、これまでにヒズボラの攻撃で死亡したイスラエル人は25人。イスラエル兵予備役兵は18人である。

www.timesofisrael.com/israel-kills-central-hezbollah-operative-in-lebanon-strikes-hamas-targets-in-gaza/

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。