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ヒズボラ重要司令官3人目死亡
ヒズボラとの小競り合いが続く中、3日、イスラエルが、国境から20キロの沿岸都市タイヤへの攻撃で、ヒズボラのナスララ党首が、“司令官”と呼ぶほどの人物、ムハンマド・ニマ・ナセルが、死亡していたことがわかった。
ヒズボラの高官が死亡するのは、これで3人目である。
ナセルは、2006年の戦争の時、イスラエル兵2人、エフード・ゴールドワッサーさんとエルダド・レゲブさんを誘拐し、殺害した件に関わっていたとのこと。
攻撃はドローンによるもので、ナセルが車で移動中を狙うと言う、焦点のあたった、いわば暗殺であった。
www.timesofisrael.com/senior-hezbollah-commander-killed-in-idf-strike-in-southern-lebanon/
イスラエルへ反撃:ロケット弾約200発・ドローン20機
膨大な反撃が来ることが予想されたが、翌4日、イスラエル北部のアッコ周辺、ガリラヤ地方、ゴラン高原に、ロケット弾約200発、ドローン20機が発射された。
ほとんどは、アイアンドームと戦闘機によって迎撃されたが、ゴラン高原に着弾した1発で、イスラエル兵1人が死亡した。
死亡したのは、予備役装甲団のイタイ・ガレア副隊長(38)
アッコでは、モールに迎撃による破片が落下して火災が発生。サイレンで逃げる時に軽傷を負った2人がいたが、深刻な死傷者は出なかった。
しかし、着弾した野原などでは膨大な山火事が発生。イスラエルでは消火作業に追われることとなった。
人的被害は出ていないが、果実園などが被災しており、将来的な経済的損失が懸念されている。
ヒズボラが犯行声明:大規模葬儀
ヒズボラは、これらの攻撃は、ナセル暗殺に対する報復だとの声明を出した。それによると、ナセルは、南レバノン3区域における一つを統括する人物だった。
ヒズボラは、その後、レバノンの首都ベイルートで壮大な葬儀を行なっている。
その中で、ナスララ党首は、これからイスラエルは、予想だにしないところへも攻撃を受けるだろうと言っていた。
ヒズボラとの対決は、ますます避けられない様相になっている。
www.timesofisrael.com/hezbollah-fires-200-rockets-launches-20-drones-in-major-attack-on-north/