ヒズボラがイスラエル北部へロケット弾70発:長距離ロケット弾10発で西岸地区でもサイレン 2024.9.23

西岸地区北部入植地ヨークニアム上空で迎撃されるロケット弾Rockets intercepted over Yokneam

イスラエルの南レバノンへの攻撃の合間に、23日、ヒズボラは70〜80発のロケット弾をイスラエル北部へ発射した。

その後、23日の12時(日本時間6時)ごろから、ほぼ毎時間、ツファッド、下ガリラヤ、ハイファ、キリアット・ビアリク、キリアット・モツキンなどの地域、カルメル山、イズレエル平原各地で、サイレンが鳴っている。

これまでにイスラエル領内へ入ったのは80発。下ガリラヤ地方のギブアット・アブニでは、家屋に着弾し、火災が発生した。住民は、全員シェルターにいて無事だった。家の男性は、シェルターに入るのが、3秒遅かったら死んでいたと言っている。

また今回始めて長距離ロケット弾10発が発射され、国境から90キロ離れた西岸地区の入植地ヨークニアムはじめ、アリエル市や多数の入植地でもサイレンが鳴った。

パレスチナ人居住地でも車に被害が出るなどしている。

これらの地域では、迎撃したミサイルの破片が降り注いでおり、火災にもなっている。広い道路のゴラニ交差点近くでは、50代男性が破片にあたって、病院に搬送された。

負傷は中等度で、意識はあるとのこと。他数人が負傷したと伝えるメディアもある。

警察は、破片には絶対破片に触らないよう指示しており、対処にに走り回っている。

人々はシェルターにとどまるよう指示されており、50万人の子供たちが学校に行けなくなっている。ネタニヤフ首相は、これからしばらく難しい日々が来ると市民に警告した。

www.ynetnews.com/article/h1dsnyjrr

www.jpost.com/breaking-news/article-821339

www.israelnationalnews.com/news/396617

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。