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エルサレムのパームサンデー
4月13日(日)は、パームサンデーであった。この日は、キリストが十字架にかかる前に、エルサレムに入ったことを祈念する日である。
当時の人々は、パーム(棕櫚の枝)をふって、子ろばに乗ったイエスを迎えたことから、今も棕櫚の枝を振って、イエスがエルサレム入りしたことを覚える。
今年もエルサレムのオリーブ山のイエスが出発したと伝えられているところから、旧市街に向かってクリスチャンたちが歩いた。
参加者のほとんどは、地元イスラエルとパレスチナ人のクリスチャンである。パレスチナからは、5万人が参加を申し込んだが、今年は、戦時下で、治安上、許可されたのは、6000人だったという。実際に参加したのは4000人との記事もある。
以下のクリップは、エルサレムのクリスチャンメディアセンターのクリップ。
キリスト教とはいえ、いろいろな宗派がいるが、肝心なことは一つである。
クリップの中で指導者が、私たちはイエス・キリストの十字架と復活を宣言する。憎しみが心に入ることは許さない。なぜなら私たちはイエス・キリストに属しているからだ。私たちは命の子供たちだ。」と表明している。
この1週間後の18日(金)、イエスが十字架で死んだことを覚えるブラックフライデーがあり、その3日後の20日(日)が、イエスがよみがえったことを祈念するイースター、復活祭となる。
*イスラエルのキリスト教徒を守るユダヤ人ボランティア

イスラエルには、18万300人(人口の1.8%)のキリスト教徒がいるが、その80%近くはアラブ人である。
近年、強硬右派ユダヤ人の若者たちが、キリスト教徒に対して唾を吐いたり、実際の暴力に出る事件が発生しているため、警察の警備が必要になっている。
今年は、宗教の自由センターから、イスラエル人のボランティアも、キリスト教徒たちの警備に参加したとのこと。
sites.google.com/view/report-hotline-jlm/english
ガザでのパームサンデー:イスラエルの攻撃で病院が崩壊

ガザの現状はすさまじい。パームサンデーの4月13日(日)、イスラエルの攻撃で、ガザ市のアル・アヒリ・バプテスト病院が崩壊。イスラエル軍は、前もって避難を呼びかけていたため、死傷者はなかったと言っている。
しかし、エルサレムのバプテスト教会によると、警告は、攻撃のわずか20分前だったとのことで、急ぎの脱出時に、子供1人が死亡したとのこと。
イスラエルは、病院にハマスの拠点があったと言っているが、世界からは批判が相次いでいる。
デイル・アル・バラでは、市庁舎が崩壊。3人が死亡した。ここにもハマスの拠点があったとイスラエル軍は主張している。パレスチナメディアによると、パームサンデーの日のガザ全域の攻撃で18人が死亡したとのこと。
www.timesofisrael.com/idf-says-it-hit-a-hamas-command-center-embedded-in-gaza-city-hospital/
لحظة قصف طائرات الاحتلال المستشفى المعمداني وسط مدينة #غزة #غزة_تباد pic.twitter.com/LIVdS7WaWY
— Newpress | نيو برس (@NewpressPs) April 13, 2025
こうした中だが、ガザ市で、爆撃を逃れたとみられるギリシャ正教のクリスチャンたちが、教会でパームサンデーを祝っている様子が伝えられている。
石のひとりごと
日本にいるクリスチャンたちには、世界には同じ主とその福音を信じている人々が、様々な環境の中で、様々な方法で礼拝している人々がいることを知ってほしいと思う。
今、特に戦場にいるクリスチャンたち。壮絶な1年半を過ごしているガザの人々の救いを祈ってほしい。
しかし、そのガザには、そのどこかにイスラエル人59人(生存者は24人)がいる。
彼らの救出と、どんどん嫌われる立場に追い込まれていくイスラエルを覚えてとりなしていただければと思う。
