パレスチナ自治区の新型コロナ感染者は現在38人。自治政府は、地区内全域のモスク、教会での礼拝や祈りを禁じている。
毎週金曜、イスラム教徒たちが集団で祈りを捧げるエルサレムの神殿の丘(ハラム・アッシャリフ)は、イスラエルの主権下にあるものの、管理者はヨルダンのイスラム教組織ワクフという複雑な位置にある。
先週、イスラエルは、神殿の丘での集団の祈りについて、制限を要請したが、ヨルダンのワクフは、神殿の丘での祈りをむしろ奨励したとのことであった。13日(金)、神殿の丘では、多くのイスラム教徒がマスクを装着するなどして集まり、祈りがささげられた。
しかし15日になり、ヨルダンのワクフは、コロナ対策として、神殿の丘のアルアクサモスクと黄金のドームを閉鎖し、屋外での祈りのみにすると発表した。
www.ynetnews.com/article/rJwZ5YsBL
<自ら国境を閉鎖するガザのハマス>
ガザ地区ではいまもまだ感染者の報告はでていない。ハマスは、イスラエルとエジプトとの国境を閉鎖すると発表した。これまでハマスはトンネルを作るなどして、イスラエルへの侵入を試みつづけてきたが、新型コロナの出現で、ハマス自ら、イスラエルとの国境を閉じたことになる。
しかし、両国境を閉じたことで、ガザ内部では、深刻な物資の不足に陥ることが懸念されている。
www.jpost.com/Middle-East/Concerns-grows-over-an-outbreak-of-coronavirus-in-Gaza-621035