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西岸地区のパレスチナ人の反応
フランスの案では、パレスチナの国は、ガザと西岸地区を合わせた地域を領土とし、支配者の中心は、パレスチナ自治政府になっている。オンラインで演説したアッバス議長は、その用意があると主張した。
地元西岸地区のパレスチナ人たちの間では、国際社会がパレスチナの国を認めたことを、象徴的だと喜ぶ声もある。ラマラでは、これを祝うラリーも報告されている。しかし、なんとなく笑顔がない・・?感じである。
一方で、実際の生活には何も変化はないとの予想から、冷めた様相にあるとの記事も複数出ている。
ガザのパレスチナ人は、フランスの動きを歓迎すると言っているが、笑顔はなく、今日のサバイバルに追われている感じであった。
実際のところ、自治政府内の通貨はイスラエルのシェケルである。パレスチナ人たちの生活は、イスラエルなしにはありえない。
その肝心のイスラエルが反対している以上、独立したパレスチナの国など、現実味がないといえる。
さらには、アッバス議長率いるパレスチナ自治政府は、経済的に崩壊寸前で、自治政府自体も汚職問題で市民からの支持はほとんどない。崩壊直前の状態なのである。
ハマスの反応:武装解除は拒否
24日になり、ハマスがこの件に関して声明を出した。それによると、パレスチナ国家を承認し、ガザでの戦争を終わらせる具体的な措置がとられたことは称賛に値すると述べた。
しかし、占領が集結し、エルサレムを首都とする独立したパレスチナ国家が樹立されるまでは、武器を保有することは国際法によって保障されている権利であると述べ、武装解除への拒否を表明した。
親パレスチナデモはパレスチナ国家承認に反対!!?
22日の会議が行われていた国連の前では、親パレスチナのデモ隊数百人が、パレスチナ国家承認の動きに反発するデモを行っていた。
このデモ隊は、イランの旗も振りながら、「イスラエルは地獄に堕ちろ」などとの叫びが出ていた。
結局、パレスチナ人の中に、本気で国家を立ち上げようとする動きはなく、目立つのは、イスラエルを破滅させようとするハマスなどの過激派だけというのが現実である。
これで国家が成立するのかというところである。
