イスラエルは、パレスチナ自治政府とのこれまでの関係や、今自治政府が崩壊寸前であること、ハマスが、イスラエル殲滅を諦めるはずがないことなどから、フランスが主導しているこの動きが、空想にすぎないと表明。
パレスチナ国家承認は、ハマスに10月7日の報酬を与えるようなもので、イスラエルだけでなく、将来的にも世界にもテロが拡大する危機につながると警告している。
ネタニヤフ首相は、9月22の国連でのパレスチナ国家承認に関する会議を前日、パレスチナ国家の設立はありえないと明言する声明を出した。
また、与野党統一した声明として、パレスチナ国家承認は、テロへの奨励となり、イスラエルの安全保障に大きな脅威になるとして、イスラエルはその対抗措置を講じると発表した。
その措置として、ネタニヤフ政権の一部の閣僚は、西岸地区の併合を主張する。ネタニヤフ首相は、併合には同意しないが、“ユダヤ・サマリヤ地区”(西岸地区の聖書名)における、ユダヤ人入植地を倍増させると発表した。
すると、世界では、西岸地区でのユダヤ人入植者とパレスチナ人の衝突が、報じられるようになり、国際社会からイスラエルへの新たな非難につながっている。
野党議員たちは、パレスチナ国家併合に向けた世界の動きに反対することには合意しつつも、このような事態になったのは、ネタニヤフ首相の外交ミスが招いたデザスター(災害)だと言っている。
石のひとりごと
フランスのマクロン大統領の案は、人間的には、理想的に聞こえるかもしれないが、現地の現状や価値観からはかけ離れている。現地に住んだことがある人ならすぐわかることと思う。にもかかわらず、国際社会は、どんどんそちらへ流れようとしている。なんとも理解不能な様相である。
実際、現地では、西岸地区の入植地に話題が拡大し、さらなる問題に発展しはじめている。世界がどんどん混乱の深みに向かうのではないかとの不安な様相である。
しかし、覚えるべきは、ともかくも、主がイスラエルを見捨てることはないということである。また、イスラエルは、今はまだ聖なる国ではなく、聖書の価値観はあるものの、まだ救われていない状態にある国であるということ。
イスラエルの悪も裁かれずに置かれることはない。しかし、イスラエルについては、国全体が悔い改めに導かれ、恵によって赦される時が約束されているということである。その時に、イスラエルに敵対してきた組織や国々は、主の前に恥を見ることになるのだろう。
ニュースでイスラエルの悪を見る時、それを非難するのではなく、主の前にとりなし、とるべき道へと導きを祈る時であると考える。
兄弟たち。私はあなたがたに、ぜひこの奥義を知っていていただきたい。それは、あなたがたが自分で自分を賢いと思うことがないようにするためです。
その奥義とは、イスラエル人の一部がかたくなになったのは異邦人の完成のなる時までであり、こうして、イスラエルはみな救われる、ということです。こう書かれているとおりです。「救う者がシオンから出て、ヤコブから不敬虔を取り払う。
これこそ、彼らに与えたわたしの契約である。それは、わたしが彼らの罪を取り除く時である。(ローマ書11:25-27)
見よ。わたしがユダとエルサレムの繁栄を元どおりにする、その日、その時、わたしはすべての国民を集め、彼らがヨシャパテの谷に連れ下り、その所で、彼らがわたしの民、わたしのゆずりの地イスラエルにしたことで彼らをさばく。
彼らはわたしの民を諸国の民の間に散らし、わたしの血を自分たちの間で分け取ったからだ。(ヨエル書3:1-2)
