7年間、延期になっていたファタハ(PLOの最強政党で自治政府を運営する母体)指導者たちの会議が、ラマラにおいて4日間開かれ、土曜、終了した。
会議では1400人が集まって、投票を行い、今一度アッバス議長(81)が、ファタハ最高指導者であるということで合意した。このほかにもファタハの議会や自治体の指導者らも選出された。
会議は前回からすると7年ぶりで、アッバス議長の後継者のめぼしがつく会議としても注目されていた。
アッバス議長の最大のライバルとされていたのは、今はパレスチナから追放され、UAEに身を寄せているモハンマド・ダーラン氏で、アラブ諸国はダーラン氏を会議に加えるよう要請した。しかしアッバス議長はこれを拒否。
ダーラン氏のパレスチナ返り咲きを阻止できたこともり、アッバス議長の権限が、これまでよりも強固になったとみられる。
なお、ダーラン氏自身は、自身ではなく、イスラエルの刑務所にいるマルワン・バルグーティを次期指導者として指示する立場である。
www.timesofisrael.com/palestinian-fatah-party-ends-conference-with-boost-for-abbas/
アッバス議長はこの議会において、「絶対にイスラエルを認めない。」と明言した。
<国連総会:パレスチナ人を覚える日>
国連総会では、1947年に、パレスチナ分割案が採択された11月29日を記念し、この日をパレスチナ人を覚えるとしている。今年は、総会の議長ピーター・トンプソン氏は、パレスチナを象徴するスカーフを巻いて総会にのぞみ、決議案をとった。
6つの反イスラエル決議案のうち、一つは神殿の丘に関するものだった。先のユネスコの時と同様に、アラブ諸国が提出し、ユダヤ人と神殿の丘の関連を明記せず、イスラエルを非難する報告書で、今回、国連総会でも、承認された。
この決議に反対したのはイスラエルとアメリカを含む6カ国のみで、フランス、ドイツ、イギリスなど主要ヨーロッパ諸国は全部賛成票を投じていた。日本も賛成票であった。実質的にイスラエルがたよれるトモダチは、アメリカだけという結果である。
これで、もし将来、アメリカも失ったらどうなるのか。。。イスラエルのダノン国連代表は、今後も、アメリカがイスラエル支持から手をひかないことを願っていると危機感を語っている。