パレスチナ保健省によると、1日で感染者が82人増えて、892人(東エルサレム含む)。このうち73人がヘブロンである。パレスチナ自治政府は、ヘブロン、ベツレヘム、ナブルスをロックダウンしている。
こうした中、22日、ヨルダン渓谷では、イスラエルが7月1日に実施すると発表している西岸地区入植地の一部と、ヨルダン渓谷の併合に反対するパレスチナ人の大規模なデモ(ファタハ:パレスチナ自治政府主催)が、エリコで行われた。
参加者は1000人を超えていた他、国連のニコライ・ムラデコフ中東特使がこれに参加。パレスチナ人たちに向かって、「国を持つという夢をすてないでほしい。」と述べた。また、東エルサレムで、イスラエルの治安部隊に殺された自閉症のパレスチナ人、イヤド・ハラクさんのための黙とうも導いた。
ムラデコフ中東特使とともに、EU代表、ロシア、中国、日本、ヨルダンの大使が、コメントを述べた。内容は不明。なお、マスクをしていた人はまばらで、ソーシャルディスタンスもほとんど守られていなかったとのこと。
www.timesofisrael.com/un-envoy-at-palestinian-rally-against-annexation-dont-give-up-statehood-dream/
一方、23日には、ナブルス近郊のヨセフの墓に、ユダヤ教徒(右派シオニストたち)ら2500人が、ヨセフの墓に集まり、併合が滞りなく進むよう、祈りを捧げた。しかし、入植地のユダヤ教徒たちは、併合は認めても、パレスチナの国は認めないとしている。
この地域は、A地区(パレスチナ人の支配下)にあるので、イスラエル軍が護衛して、パレスチナ人との衝突があったという。負傷者も出ている。