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パレスチナ人がアウシュビッツで「ユダヤ人はここへ戻れ」とXに投稿
世界的に、反イスラエル、反ユダヤ主義が暴力となって拡大している。
こうした中、パレスチナ人の男性が、アウシュビッツを訪問し、その映像とともに、「私たちは必ずおまえたち(ユダヤ人)から解放される。そうして、お前たちは、本来いるべき場所、強制収容所へ帰るのだ。」との声明を表明。Xに投稿した。
男性はまた、「これらのゲットーからシオニストは出てきた。アラーの神が、パレスチナ人と(イスラムの)殉教者たちを憐れんでくださるように。パレスチナに自由を」とも言っていた。
Must watch:
A Palestinian describes his visit to the Auschwitz extermination camp:
"God wiling you will return to the camp… you belong here."
These ideas are common among Palestinians, and now we're seeing them in campuses across the US…#Antisemitism#FreePalestine pic.twitter.com/nrC2GcForG
— AbuAliEnglish (@AbuAliEnglishB1) April 29, 2024
ポーランドのワルシャワでは、ユダヤ教シナゴーグに3つの火炎びん?が投げ入れられた。幸い負傷者は出なかったが、ホロコーストの時代にあった反ユダヤ主義の空気がリアルになってくるような事件であった。
アメリカで反ユダヤ主義定義の法案可決:過激右派キリスト教徒が反対
アメリカ全国の名門大学では、今もまだ、イスラエルに反発する学生たちが、警察官が衝突するなどして、1000人に上る学生が逮捕されている。
学生たちは、「インティファーダ(パレスチナ人の民族放棄)」「川から海まで(ヨルダン川から地中海までの領地はパレスチナ)」と言ったイスラエルへの反発を叫ぶ者もいる。しかし、この学生たちのほとんどは、イスラエルに行ったこともなく、インティファーダがなんだったかも知らない可能性が高い。
アメリカでイスラエルに反発を表明している学生の同期は、たとえば、黒人差別に対する怒りなど、別の社会的な反発が無意識に、イスラエルへの憎しみとなって爆発しているとの見方もある。
こうした中、アメリカでは、反ユダヤ主義を定義する法案が論議されている。
この法律では、反ユダヤ主義をどう定義するかが明記されているのだが、問題は、その中に、イスラエルを非難することも反ユダヤ主義と捉えられて、逮捕の対象になる可能性も出てくるため、激しい論議になってる。
ややこしいことに、アメリカ在住のユダヤ人の中で、イスラエルに反対するユダヤ人もおり、その人々は、この法案に反対している。
驚いたことに、この法案に関して、キリスト教の福音まで、引き合いに出されていた。
過去に反ユダヤ主義で批判されたジョージア州共和党議員のマージョリー・テイラー・グリーン氏は、この法案に反対しているが、グリーン氏は、その理由として、「イエスを十字架にかけるよう引き渡したのが、ユダヤ人であったという“福音”を信じるクリスチャンも違法の対象人になりうる」と言っている。
強硬右派クリスチャンとされる人々の中には、いまだにユダヤ人をキリスト殺しと見る人がいるのである。
Antisemitism is wrong, but I will not be voting for the Antisemitism Awareness Act of 2023 (H.R. 6090) today that could convict Christians of antisemitism for believing the Gospel that says Jesus was handed over to Herod to be crucified by the Jews.
Read the bill text and… pic.twitter.com/Y0eeOiVfnw
— Rep. Marjorie Taylor Greene🇺🇸 (@RepMTG) May 1, 2024
ところで、グリーン氏は、“福音”ということばを間違って使っている。福音とは、人間の罪の罰を、あわれみのゆえに、主であるイエスが代わりに背負って死に、そしてよみがえったことにより、それを信じる人は、罪を赦され、永遠の命を得ることができるということである。ユダヤ人がキリストを引き渡したということ自体が福音ではない。
最終的に、アメリカ下院は、この法案を圧倒的な賛成、賛成320、反対91で可決した。共和党、民主党ともに、圧倒的に賛成が多かった。
石のひとりごと
ホロコーストは過去のことで終わらない・・恐ろしいことに、再び、あの理解を超えた何か大きな黒い雲が、世界に広がろうとしているようである。
反ユダヤ主義は、理論的ではない中で、神、主を証するために選ばれているユダヤ人、その国イスラエルをただただ憎むのである。
来週5-6日にかけて、イスラエルでは、ホロコースト記念日を覚える。イスラエル国立ホロコースト記念館ヤド・ヴァシェムから何が発信されるのか、オリーブ山通信でも発信してく予定である。