難航している連立交渉だが、20日、中道右派のハツナ党(実質ツィッピー・リブニ氏を支援する党)の連立入りが確定したとの発表があった。ハツナ党の獲得議席は6席。まずは無難なところからの交渉成立というところ。
しかし、この党に割り当てられた役割は、6議席に不釣り合いなほどに大きい。党首のツィッピー・リブニ氏(女性)は法務大臣と、パレスチナとの交渉チームのリーダーを兼務する。
今後は、ネタニヤフ首相の監督の元、リブニ氏が直接交渉のチームを率いてパレスチナ側との交渉をすすめる。(ただし、リブニ氏がその場で何かを決めてしまうことはなく、合意事項は持ち帰って首相と相談になる)
<パレスチナ側は歓迎>
ツッピー・リブニ氏は、外務大臣などを歴任、前回の総選挙ではカディマ党を率いて最大議席を獲得している。この時、女性首相再来かともいわれたが、期限内に連立政権を発足させることができなかったため、現ネタニヤフ首相に首相の座を明け渡したという経過がある。
女性でハト派とも目されているリブニ氏は、外務大臣時代には、イスラエルの外務相にはめずらしく、穏健派アラブ諸国にも好評を得ていた。
今回、リブニ氏が交渉担当になるということについて、パレスチナ側は「リブニ氏は以前にも交渉チームにいたことがある。こちらの要求をよく理解している。」と歓迎する意向を表明した。