サウジアラビアが、「すべての国(イスラエル含む)」の旅客機が上空を通過することを許可すると発表したが、その翌日の3日、バハレーンの交通相も、「すべての国」、つまりイスラエルの飛行機も含め、上空の通過を認めると正式に発表した。これにより、イスラエルからUAEまでの移動時間は、わずか3時間半と、さらに短縮が可能となった。
Wheels down in Tel Aviv: Having again flown over Saudi airspace, the first-ever Israeli nonstop flight to and from an Arab Gulf country has just landed at Ben Gurion Airport. pic.twitter.com/NxY0nyMv4G
— Raphael Ahren (@RaphaelAhren) September 1, 2020
いよいよ、バハレーンがUAEに続いてイスラエルとの国交正常化を進めるのではと期待されるところだが、バハレーンは、地域の大物、サウジアラビアの動きに従うとの意思表示をしている。
そのサウジアラビアは、パレスチナ国家の設立が条件だとして、今のところ、イスラエルとの国交はないと言っている。今の所はまだ動きはなさそうだが、今のサルマン皇太子が国王になった時に変化が期待されるとの見方もある。
バハレーンには、先月、ポンペオ国務長官が訪問。続いて、アメリカのクシュナー大統領補佐官が、イスラエル代表団とともにUAEを訪問した後、バハレーンを訪問し、続いてサウジアラビアを訪問していた。
www.timesofisrael.com/saudi-arabia-bahrain-tell-kushner-israel-ties-will-have-to-wait/
<イスラエルとの観光を準備するUAE>
イスラエルとの国交正常化が決まったUAEでは、すでにテルアビブとの往復の予約や、コシェル(ユダヤ教食物規定)対応のホテルを準備しているとのこと。今回、代表団が来た時に、ホテルの食事を監督したOUと呼ばれるコシェル認証組織のラビが、継続してUAEで、コシェル認証作業を続けるとのこと。
また世界シオニスト組織(WZO)が、アブダビに恒久の係官を派遣し、オフィスを立ち上げることが決まった。民間レベルでの準備はどんどん進んでいるようである。こうした中、イスラエルのコロナ情勢が最悪というのは、なんとも皮肉なことである・・・・。