2月14日(金)、イスラエル軍のハレヴィ参謀総長が、最近解放された4人の女性兵士に面会。彼女たちを含む監視兵たちが発信していた、10月7日のハマス奇襲の警告を真剣に処理しなかったことへの謝罪を表明した。
ガザ国境には、24時間365日、目を光らせる監視兵が置かれている。監視兵たちは、2023年10月7日の何ヶ月も前から、ハマスが国境で、爆弾を埋め、攻撃の訓練を繰り返しているといった不穏な動きを軍上部に報告していた。
しかし、軍はこれを深刻に受け止めず、なんの対策もしなかった。その結果が、大部分が市民である1200人の虐殺と、251人の拉致だった。この時、死亡したイスラエル兵は52人で、このうち15人は監視兵だったという。
ハレヴィ参謀総長は、4人の女性監視兵たちに対し、あなたがたは優秀な監視兵だったと述べ、個人として、またイスラエル軍指揮官として、謝罪すると語った。
また今後、このようなことの再発のないように、失敗から学ぶことに全力をあげていると述べた。
一方、人質女性たちは、ガザでの生活がどんなものだったかをハレヴィ参謀総長に語ったという。これに先立ち、4人の一人は、母親に、男性の人質が拷問される様子を見せられたと語っていた。
ハレヴィ参謀総長は、責任をとって辞任を表明し、3月5日を機に、退職が決まっている。
石のひとりごと
ハレヴィ大佐は、自分の責任でいかに多くの国民が苦しんだかを考えない日はないと言っていた。
言うまでもなく、これは、大佐一人の責任ではない。それでも、いさぎよく、その失敗を認め、はっきりと直接、謝罪するハレヴィ大佐。その様子に心打たれ、記事を紹介させていただいた。
大佐の心が守られるように。これからの歩みと救いのために祈る。