先週からイランがイスラエルを攻撃することは避けられないと危機感が広がった
その後、各方面からの圧力で、イランが、イスラエルを攻撃することは控えるのではないかとの見方も出た。しかし、これらは予想であって、イランが今後、どんな動きをするのかは、まだ明確にはなっていない。
こうした中、イスラエルだけでなく、アメリカもどんどん兵力をペルシャ湾や地中海に増強し続けている。10日のニュースでは、アメリカがまもなく35億ドル分の兵器をイスラエルに供与するといったニュースも出ている。
もしこの状態でイランが、イスラエルを攻撃すれば、イランには膨大な被害が出て、現政権が潰される可能性も出てくる。イランでは、ペデシュキアン大統領が、イスラエルへの攻撃を抑止しようと必死に説得を試みているとの情報もある。
しかし、イランの地元紙によると、イスラム指導者ハメネイ師が、テヘランでのハニエ暗殺を行ったイスラエルを“罰する”ようにと指令を出したことに変化は出ていないとのことである。
イランのイラヴァニ国連大使は、この件は、来週15日(木)に予定されているイスラエルとハマスの“最終交渉”とは無関係であると述べただけでなく、我々の動きが、最終交渉に悪影響にならないことを望むとも述べた。
言い換えれば、それまでにも、なんらかの形で、イランが、イスラエルへの報復攻撃を実施する可能性もあることを示唆した形である。
イスラエル国内では、イランからの攻撃は突然で、3-4日続くとの見方をする分析もある。
イランが攻撃するしないで、国際社会は、かなり振り回されているが、イスラエルとイラン自身は、これまでと同様のさぐりあい、攻撃の応酬の流れの中でのやりとりと、落ち着きの中で、見据えているのではないかと思う。